「無洗米玄米」は白米のように簡単に炊けて、玄米の栄養をよりしっかりとれるお米です

玄米を毎日の食事に取り入れてみたいけれど、浸水時間を取るのが面倒でハードルが高い……。
ふっくら炊くのが難しくて、玄米食をあきらめてしまった……。
玄米100%では少し食べにくいので、白米に混ぜて炊くけどあまりおいしくない……。

玄米食にチャレンジした方のなかには、そんな経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
玄米は食物繊維やミネラルが豊富に含まれている、まさに天然の栄養食材。
でも、炊く時の手間や、独特の風味がネックになることも多いと思います。


今回は、そんな方におすすめの『無洗米玄米』についてご紹介します。

無洗米玄米は、玄米の栄養価はほとんどそのままに、ふっくら美味しく炊けて、しかも浸水時間もいらないという画期的なお米。これから玄米食にチャレンジしたいという方にも、玄米ファンにも、ぜひ知ってもらいたいストレスフリーな玄米なんです。


無洗米玄米は、白米の手軽さと玄米の栄養いいとこどりの米!


『無洗米玄米』の特長


  • 白米と同じように浸水時間もなく炊飯器の白米モードで炊ける
  • 玄米とほぼ同様の栄養を摂れる
  • 玄米なのにふっくら炊けておいしい

無洗米玄米「スマート米 玄米」のご購入はこちらへ(公式EC) *無洗米玄米を選べます

無洗米玄米とは、“無洗米”と同様の工程で加工した“玄米”のこと。無洗米と同様に加工することで、手軽に炊ける玄米を実現しています。

無洗米加工の結果、炊く前に一晩水につけるといった浸水時間が不要に。もちろん研ぐ必要もありません。
さらに炊飯器の白米モードで炊けるので、炊飯時間はいつもの白米と同じでいいんです。

玄米は圧力鍋で炊くとやわらかく炊けるといわれますが、この無洗米玄米は、すぐに吸水するために、炊飯器の白米モードでふっくらおいしく炊けます。
その上、栄養成分が玄米とほとんど変わりません。

忙しい毎日の食卓に、手軽に玄米を取り入れることができるのが、無洗米玄米です。

無洗米玄米は、AIやドローンといったテクノロジーを使い、農薬使用量を抑えて育てられた、あんしん・安全なお米『スマート米®』の仲間。各地の農家さんと一緒にこだわってつくられた2018年のお米は、第三者機関の残留農薬分析において、各品種の残留農薬は「不検出」です(「さがびより」「ヒノヒカリ」「にこまる」「まっしぐら」の各品種)。残留農薬が心配な玄米でも、安心して食べていただけます。

でも、無洗米と同様に加工するって、どういうことでしょう?

無洗米玄米の詳しい加工方法について、スマート米®の精米を一手に引き受けている株式会社斎藤商店の代表取締役・齋藤孝弘さんに教えていただきました。


『無洗米玄米』ってどんなお米なの?

まず、玄米とは、稲から籾殻(もみがら)だけを取り除いた、精白されていないお米のこと。精米工程で除かれる“ぬか層”や“胚芽”が残った状態で、食物繊維やビタミン・ミネラルなどが豊富に含まれ栄養価が高い反面、ぬか層が浸水を阻むために、炊く際に長い浸水時間が必要になります。



無洗米玄米は、この“ぬか層”の表面に細かな傷をつけて、浸水しやすく加工した玄米です。この加工では、玄米の栄養分を残すことができるのが大きな特徴となっています。栄養豊富な胚芽がしっかり残り、ぬか層も大部分が残った状態になります。

無洗米玄米のお米。見た目では玄米との違いは感じられません
加工のプロセスは次のような手順で行います。それぞれ専用の機械を通して加工していきます。

1、玄米から、小さい粒や、石などの異物を取り除く
2、玄米用の色彩選別機で、緑の未成熟米や色の悪いものを除く(センサーで瞬時に識別し、エアガンで一粒ずつ吹き飛ばす!)
3、こうしてできた整粒ほぼ100パーセントの玄米を、無洗米用の機械で加工(らせん状のブラシで下からお米を持ち上げてぬか層を加工する“乾式”を採用)


加工の過程での他の米と混ざらないよう、いわゆるコンタミネーション対策として、すべての機械を掃除してから加工するなど細心の注意を払います。


無洗米玄米の栄養価は、ほぼ玄米と同じで栄養の吸収にも◎

無洗米玄米は、ぬか層を除去するのではなく、傷をつけて加工した玄米だから、栄養価がほとんど損なわれないのが特長のひとつです。


専門機関の検査によると、無洗米玄米と玄米ではほとんど栄養価が変わりません。一般的な白米と比べると、ミネラルやビタミン、食物繊維で大きな差があります。
白米と無洗米玄米を比べると、ビタミンB1は8倍近く、不溶性食物繊維は8倍以上の差があります。

健康を保つために必要とされるビタミンやミネラル、食物繊維を炭水化物と同時に摂取できる玄米は、いわば「おかずつきのごはん」。玄米食なら、消化・吸収・代謝を助け、健康増進や美容、ダイエット、便秘解消などに貢献する栄養素をバランスよく摂取することができます。

そして無洗米玄米が、普通の玄米よりも優れている点がひとつ。それは栄養の吸収がよいことです。
玄米の一番外側の層(ロウ層ともいいます)は、炊く際に吸水を妨げているだけでなく、食べた時には栄養の吸収をも妨げてしまいます。
ここに傷をつける加工をした無洗米玄米は、栄養の吸収もいいのです。

ちなみに、“分づき米”とはどう違うの?という疑問をもつ方もいらっしゃるかもしれません。

分づき米とは、白米を10割の精米率として、何割精米しているかで、3分づき米、5分づき米、7分づき米となります。精米の工程で、お米に圧力をかけて米同士で削りあったり、石臼で削ったりしてぬか層を取り除いたもの。栄養豊富な胚芽の一部も失われてしまい、栄養分もかなり削り取られてしまうとのことでした。


無洗米玄米のおいしい炊き方とアレンジ!



無洗米玄米は、ぬか層が浸水しやすく加工されているため、白米と同様に炊いて、ふっくら美味しく食べられるところが最大の特長です。玄米特有のプチプチとした食感と、もっちりとした白米のいいとこどりの味わいが楽しめます。

また、白米と同じように炊けるので、白米と混ぜて炊いてもふっくらした玄米が楽しめるのもうれしいところ。
通常の玄米なら一緒に炊くと玄米だけ吸水しておらずパサパサでおいしくないですが、無洗米玄米は、白米と吸水時間がほぼ変わらないので、おいしく炊けるのです。

玄米に慣れていない方は、玄米と白米を2対8くらいからはじめてみてはいかがでしょうか。玄米の食味に慣れてきたら1対1でもおいしく炊けます。
玄米と白米を混ぜて炊けば、カレーなどにもぴったりです。

ちなみに、無洗米玄米も白米と同様に、少し浸水時間を取れば、さらにおいしく炊くことができます。

齋藤さんに、おすすめの炊き方を教えてもらいました。

  1. さっと洗って、約30分間、水に浸けておく。
  2. 浸水後、5分間、ザルにあけて水を切って置いておく。 ★ポイント!
  3. 白米と同じ水加減で、白米と同様に炊く(炊飯器の白米モードでOK)。

「2」のザルで一休みさせるのが、ポイントです。ほんのひと手間で、一粒一粒が立って、より一層もちっと美味しくなります。

無洗米玄米は、じつは炊き込みご飯にもおすすめだそう。

齋藤さんは次のようなレシピでよくつくっているそうです。ぜひおためしあれ!

  • 乾燥した昆布をハサミで細かく切って入れ、油揚げ、麺つゆと炊く
  • ツナ缶とビン入りの味付けなめ茸を入れて炊いく

また、特に暑い夏におすすめなのが、炊く際に、小さじ一杯のお酢を入れておく方法。梅干しをいれて炊くのと同じで、ご飯のもちがよくなり安心なのだそう。炊きあがりに、多少お酢の香りはしますが、食べる分には気にならないということで、さっそくやってみましたが、確かにまったく味は変わりませんでした。

おにぎりショップ「たさぶろう」も経営されている齋藤さんならではの豆知識です。


そうそう、もちろんおにぎりにしても、ふっくらおいしくいただけます。齋藤さんのお店でも無洗米玄米のおにぎり、人気です。

なお、無洗米玄米は、ぬか層に油分も残っていて、酸化が大敵。保管はできるだけ酸素にふれないよう、小分けにした袋などでの保管がおすすめです。
また、高温多湿も避け、可能であれば冷蔵庫の野菜室での保管がよいでしょう。

みなさんもおいしくラクな玄米「無洗米玄米」をぜひお試しください!


■新米もいよいよ登場、安心・おいしい「スマート米」

全国各地のこだわりの農家さんと、スマート農業でお米づくりをしている「スマート米」は、先進のIT技術を利用し、農薬や肥料の使用量を最小限に抑えて育てたお米です。特別栽培米や残留農薬不検出のお米も。各地のおいしい銘柄をラインナップしています。白米と同じように手軽に炊ける無洗米玄米もあります。お求めはスマート米オンラインショップ SMART AGRI FOOD  からどうぞ。




お話をうかがった方

株式会社斎藤商店 代表取締役 齋藤孝弘さん
創業1804年、地元・白河を愛するお米専門店。「次代の米屋」として、お米から、お惣菜、箸・ごはん茶碗・食卓まで、お米にまつわる商品をトータルにプロデュースしている。

※「スマート米®」は、株式会社オプティムの登録商標です。
【コラム】今日から始める玄米生活
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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