農家の直販を応援する「FARMERS FUN! 」プロジェクトが吉祥寺でスタート 第1弾は雲仙島原の湧き水米

株式会社ファーマーズバーベキューは、8月8日より、ファンづくりに挑戦する農家を応援するプロジェクト「FARMERS FUN! 」をスタートする。ファーマーズバーベキュー吉祥寺店にて、雲仙島原の米農家、宮崎さんの湧き水米を使った土鍋ご飯の提供をする。


ファーマーズバーベキューとは、「生産者と生活者をつなぐこと」がテーマのバーベキュー会場。
生産者指定食材だけを使用したバーベキューメニューを提供することが特徴であり、その食材のクオリティはミシュラン星付きレストランなどの一流レストランも認めるほどだ。

そんなファーマーズバーベキューに、ある日一通のメッセージが届く。


「島原のおじいちゃんちでつくるお米を、もっと売りたいんです!」

それは、長崎県島原市の米農家の孫娘、梨奈さんからのものだった。
梨奈さんによると、山のめぐみたっぷりの棚田でこだわりのお米を育てていても、農業自体が赤字とのこと。島原内で直販されているお米は卸価格(1kg290円ほど)で売ることが当たり前になっており、その流れを変えられずにいるのだとか。

そんな相談を受けて、ファーマーズバーベキュー吉祥寺店にて、東京でのファンづくりに挑戦することに。来場者の胃袋を掴みながら、おいしいお米が収穫されるまでストーリーを伝え、直接買うファンを増やすことが狙いだ。


お米を育てている場所である長崎県島原市は、かつて噴火したこともある雲仙普賢岳の麓で、美味しい湧き水を使って丁寧に育てている。米の品種はコシヒカリ・ひとめぼれに次いで人気のある「ひのひかり」。
コシヒカリと黄金晴のいいとこ取りで、味・粘り・香り共にバランスが良く、ふんわりとしたお米元来の風味を楽しめるお米だが、中でもこの湧き水米の特徴は、「口に入れたときのモッチリ感」と、「その後に広がる甘みの強さ」だ。冷めても美味しいと評価され、おかずを上手に引き立ててくれる優しい口当たりを楽しめる。


お米を育てるこだわりは大きく3つに分けられる。

一つ目はお米の甘さを引き出すために「寒暖差をつくっていること」。
山間の冷たい湧き水をあえて気温の下がる夜に引いておくことで田んぼを一気に冷やし、昼は太陽の力で水温が上がるようにしている。この作業を毎日繰り返し行うことで、甘みの引き立つお米ができる。

二つ目は田んぼの場所を「山の麓」にしていること。段々になっているため、山に近いほど綺麗な水を田んぼに入れることができ、海岸近くよりも山間のほうがより美味しいお米になるといわれている。

三つ目はお米を育てるための水を100%「湧き水」にしていること。島原の湧き水は名水百選にも選ばれており、炭酸ガスとミネラルを多く含んでいる。美味しい水が、ふっくらしたツヤのあるお米を育てている。

以下は、宮崎一家の梨奈さんからのメッセージ。


山の大地と美しい湧き水に恵まれ、愛情たっぷりの育てたこの湧き水米。ぜひ味わってみて。

【店舗情報】
『FARMERS BBQ 吉祥寺店(ファーマーズバーベキュー キチジョウジテン)』
所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町 2-3-1 東急百貨店吉祥寺店屋上
営業時間:10:00~13:00、14:00~17:00、18:00~21:00
定休日:なし ※雨天、中止の場合あり
席数:80席(1テーブル8席×10組)
料金:大人(中学生以上)税込4,501円/4歳~小学生 税込1,501円/3歳以下 無料


<参考URL>
FARMERS BBQ公式サイト
FARMS FUN! プロジェクトページ
宮崎一家の雲仙島原 湧き水米通販サイト
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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