スカイマティクス、AIを活用したコメの等級判定アプリ「らいす」をリリース

株式会社スカイマティクスは、スマートフォンのカメラ機能を使用して撮影した画像からAIがコメの等級を判定するアプリ「らいす」をリリースした。料金は月額500円~年額1万2000円。(1カ月の無料トライアル期間有)

同社は、栽培管理向けにリリースしている葉色解析サービス「いろは」と組み合わせることで、生産者の栽培から収穫までの作業を効率化するスマート農業サービスの普及に貢献していきたい考えだ。


スカイマティクスは、産業用リモートセンシングサービスの企画・開発・販売を手がける企業。
農業分野では、ドローン画像を用いて作物の状態を見える化した葉色解析サービス「いろは」を提供する。

日本のコメ生産者は、収穫後に玄米の品質を評価する等級検査を受ける必要があるが、事前の想定よりも低い等級と判定された場合には、再選別を行うなど大変な手間と労力を要しているという。生産者自身が等級を調べることも可能だが、そのためには穀粒判別機能付きの高価な計測器を購入する必要があった。

玄米の画像をAIが解析して等級の目安を判定


「らいす」は、アプリ内のカメラで撮影した米粒の画像をAIが解析して等級の目安を判定するアプリ。
解析結果は、稲刈日や乾燥日、籾摺日、ロットNo、品種情報等とセットで管理され、農作物検査場で検査した実際の等級も入力できるそうだ。

料金プランは、経営面積や解析回数、機能等に応じて月額500円から複数のプランが用意されている。



株式会社スカイマティクス
https://skymatix.co.jp/
葉色解析サービス「いろは」
https://smx-iroha.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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