農業分野のドローン業務はブルーオーシャン! オプティムの「ドローン農薬散布の仕事紹介サービス」3つのメリット

日本の農業で目に見えて効率化・省力化に成功しているのは、農薬や肥料などを散布する農業用ドローンだろう。

国内のドローンビジネス市場は、物流や土木・建築などの分野もあるなかで、農業分野の普及率とその拡大率は、点検作業に次いで年々拡大を続けている。

一方、その急激な市場の拡大に対して、特に農薬散布等を実施できるドローンパイロットの数が追いついていない

飛行させるだけでカメラで撮影できる空撮ドローンとは異なり、機体がかなり大型で、飛行経路の安全確保、搭載する農薬や肥料に関する知識、いざという時のためのマニュアル操作の習熟なども必要だ。

さらに、せっかく農業用ドローンを購入しても仕事がなかったり、請負案件を獲得・契約するのが困難だったり、自分たちの圃場だけでの使用では持てあますパイロットが多く、購入しても継続利用されず無駄な投資になってしまうケースも多い。

そんな農業用ドローンのパイロットが、ドローンを使って稼くことを実現するためのプラットフォームが、「ドローン農薬散布の仕事紹介サービス」だ。



よくよく聞くと、運営元の株式会社オプティム初心者からでもプロのドローンパイロットになれるよう、免許取得やトレーニングまで全面的にサポートしており、そこから業務委託することもあるという。

今回は、「ドローン農薬散布の仕事紹介サービス」に参加することになったドローンパイロットの事例を例に、同サービスの3つのメリットをご紹介したい。


趣味のラジコンが高じてドローンパイロットに


心(こころ)合同会社の小山直樹さんは、クレーン操縦オペレーター歴10年を誇るドローンパイロットだ。ドローン歴は約6年で、農薬散布機やDJIのライセンスを所持しており、ドローン講習機関での1等・2等ライセンスも取得。農業用ドローンはDJIのAGRAS T20とTEADのTA408を愛用している。

お話をうかがった小山直樹さん(左から2人目)

群馬県の農業高校を卒業した小山さんは、クレーンに乗りたくて千葉県に上京。東京ディズニーランドでシンデレラ城のバックヤードで作業をしたり、「ジャングルクルーズ」のリニューアル、レインボーブリッジのメンテナンスなどを担当していた。

しかし、事情により田舎に帰ることとなり、転職を余儀なくされる。その時、元々ラジコンが好きで、妻の実家(福井県)で農薬ヘリやドローンが飛んでいたことを思い出し、「どうせなら好きなことを仕事にしたい」とヘリやドローンを仕事にすることにした。そこから農業分野でのドローンの仕事に関わるようになっていった。


メリットその1:営業しにくいドローン農薬散布の仕事を紹介してくれる


当初はフリーランスとして、仲間がやっていたアグリヘリ事業を手伝うことから農業でのキャリアをスタートした小山さんは、2023年頃にインターネットで薬剤散布の仕事を調べていた時に、オプティムの「ドローン農薬散布の仕事紹介サービス」のウェブサイトを発見し、すぐにパイロットとして登録した。

「(『ドローン農薬散布の仕事紹介サービス』に)登録してよかったことは、自身で営業をしなくて済むこと。それまでは飛び込み営業をしていましたから、案件があるというのは精神的に安心します」



小山さん自身は農業に限らず、空撮なども行ってはいる。しかし、そちらはかなり競争が激しくなっており、「農業分野にはまだまだ可能性がある」と語る。

というのも、ドローンを使った農作業の主軸である農薬散布作業は、実際のところは散布できる時期は5月〜8月頃の繁忙期に限られていた。しかし、最近では農薬散布ドローンを使って、ビニールハウスの遮光材を撒く作業など、農薬散布に準じるようなさまざまな活用法も増えてきているからだ。

「今から参入するなら、すでにレッドオーシャンとなっている空撮よりも、農薬散布のドローンパイロットがおすすめです」


メリットその2:農薬散布未経験でも研修を受けてドローンパイロットになれる


小山さんの今後の展望は、ドローンパイロットを育ててチームを作り、パイロット事業を大きくすることだ。

「『ドローン農薬散布の仕事紹介サービス』はパイロット育成システムが充実しているため、未経験の方でも安心して参加できます。それに、経験によって報酬体系がアップする仕組みもあるんです」

農業は担い手不足と言われるが、なかなか増えない理由には、農機具などをそろえるためのコストがかかること、農地を持つにもリスクがあることなどもある。ひとくちに「農業で働く」と言っても、自らが農作物を栽培する業務だけでなく、ドローンパイロットといったかたちで農業関連の業務を請け負う事業(コントラクト農業)のニーズは今後さらに拡大していくだろう。

そのために、オプティムのドローンパイロット育成サポートの仕組みは、これからより必要性が増していきそうだ。


メリットその3:ドローン購入時の補助金申請などもサポート


ドローンメーカーでもないオプティム自身がこのような初心者向けの研修などを行っている理由は、ビジネス以前に日本の農業を持続可能なものにするため。農薬散布が行えるドローンパイロットをさらに増やす必要があると考えているからだ。

そのため、「ドローン農薬散布の仕事紹介サービス」では、ドローンを所持していない人にはドローンの貸出も行ってはいる。ただし、万が一事故を起こしてしまったり、故障してしまった時には、保険の問題などもあり、その日に作業できない。

いつ依頼が来ても対応できるようにするためには、ドローン自体は自前で購入しておいた方が有利なことは間違いない。そのため、多数のドローンパイロットの育成・委託経験などを踏まえて、その人に最適なドローンの提案や、購入に活用できる補助金申請のサポートまで行っている。

「ドローン農薬散布の仕事紹介サービス」のサイトでは、NTT e-Droneの「AC101 Connect」、DJIの「AGRAST25」、XAGの「P40」といった農業用ドローンの販売も行っている

ドローンの初心者からプロまで、免許取得や独自トレーニングなどをサポートした上で、業務にもつながる「ドローン農薬散布の仕事紹介サービス」。ドローンを軸に農業に携わりたい人、農業を軸にドローンを活用したい人、どちらにとっても新しい業種とも呼べるかもしれない。


ドローン農薬散布の仕事紹介サービス
https://www.optim.co.jp/agriculture/services/drone-connect/pilots

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WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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