今年のGWは自然の中で遊ぼう! 農泊紹介サイト5選

もうすぐゴールデンウィーク。今年は新型コロナウイルスがまん延して以来、久々にお出かけもできそうな雰囲気になってきています。感染症対策を万全に施しながらではありますが、人が集まるところには行きにくい昨今、普段のGWとは違った過ごし方をしてみたい! という方も多いのではないでしょうか?

また、SMART AGRI読者のなかにも、自分で野菜などを作って自給自足の生活をしたり、いつか地方で農業に携わりたいと思っている、新規就農希望の方は多いと思います。とはいえ、実際に自分で農業を体験するとなると敷居も高いし、身近で農業体験できる機会もなかなかありませんよね。

そんな方におすすめしたいのが、農村に泊まる農泊や、日帰りで気軽に参加できる農業体験プログラム。農村の暮らしを体験できるだけでなく、中には、収穫した野菜をその場で調理して食べたり、お土産として持って帰れるところも。農家の方とディープに触れ合うこともできますし、逆に普通の旅行のなかで少し農業を体験したいというライトな希望にも応えてくれます。

そもそも大人数で泊まる宿ではないため、新たなコロナ感染の危険性も低いと思われていますが、さらに新型コロナ対策として、消毒や換気などをしっかり行ってくれています。マスク必須でおいそれと会話もできないような環境を離れ、自然の中で気持ちよく過ごせることでしょう。

今回は、そんな農業に直接ふれる体験ができる場所を簡単に探せるウェブサイトをご紹介します。

農家・農村に泊まって農業を体験する方法


「農家・農村に泊まること」に関する言葉でちょっとわかりにくいのが次の3つ。一般的には総じて「農泊」と呼ばれますが、それぞれ指すものが少しずつ違うので、気をつけながら宿泊先を探してみてください。

農家民宿(のうかみんしゅく)
農家が経営する民宿のこと。旅館業法、食品衛生法などの届出がされている「宿泊施設」なので、旅館などに泊まるのと近い感覚で利用できる。

農家民泊(のうかみんぱく)
農家が自宅などを提供して宿泊などのサービスを提供するもの。農家の方々とより近い距離でその暮らしを体験することができる。ホームステイに近い。

■農泊(のうはく)
農村地域の人々と交流し、その生活を体験する「農山漁村滞在型旅行」のこと。前述の農家民宿・農家民泊だけに限らず、一般の旅館やホテルなどに泊まる場合も含む。ちなみに、「農泊」という言葉は登録商標のため、おみやげなどに使用する場合は農林水産省に対して許可を取らなければならない。

※詳しくはこちら
SMART AGRI 用語辞典「な」で始まる用語

そのほか、宿泊を伴わない日帰りの農業体験プログラムを実施している農家や施設も多く、この記事ではそういった「体験のみ」を検索できるサイトも紹介していきます。

経験はないけれど、農業に興味があって新規就農を考えているという方も、まずは具体的にどんな農作業があるのか知り、体験することから始めてみるのがおすすめです。移住や就農につながる地元の農家さんとの出会いもあるかもしれませんし、お子さんやご家族と一緒に農業を通して環境について考えたり、話題のSDGsを体感するきっかけにもなると思います。

それでは、ここからはおすすめの検索サイトをその特徴とともに紹介していきます!

宿泊も体験もグルメも探せる「nohaku.net」



「nohaku.net」は、日本全国の農泊に取り組む地域とユーザーをつなぐ農泊のポータルサイト。

農家民宿・農家民泊や旅館の情報が掲載されている「泊まる」のカテゴリのほか、農業体験プログラムや地域の伝統文化を体験できるワークショップなどを集めた「楽しむ」、地域でとれた食材を使った料理が食べられる飲食店を紹介する「味わう」という、計3つのカテゴリーから欲しい情報を探すことができます。キーワード検索やエリア検索だけでなく、「ファミリーで楽しむ」「伝統文化」といった旅行の目的や観光地情報のタグでも検索が可能です。

実際に宿泊してみた感想をまとめた「農泊リポート」や、農泊が初めてという方向けに編集部厳選情報をお伝えする「おすすめ農泊コース」といった読み物も充実しているので、どんな体験ができるのかイメージしやすいのもうれしいポイント。

また、出張の際に利用する宿探しや、農泊しながら仕事としての農業を体験する「ワーケーション」といったテーマも特集されています。

予約や問い合わせは、掲載されている各施設の連絡先へ直接電話かメールで行い、支払いは基本的に現地で、現金のみの取り扱いとなっています。


初めての農泊も安心「STAY JAPAN」



「STAY JAPAN」は農業だけでなく、民泊全般を扱うウェブサイト。季節に応じて「農泊体験」や「ワーケーション」といった特集が組まれており、、そこから日本全国のたくさんの農泊先を見ることができます。

特徴は、とにかく1件ごとの情報量が多いこと。設備や備品についても細かく記載されており、写真も豊富なので、初めての方でも安心して予約できます。

宿泊の空き状況はカレンダーで確認できるので、空いている日程から探せるのもメリット。無料会員登録するとサイトから予約も行えます。支払いはクレジットカードのみのところが多くなっています。


日帰りで気軽に農業体験「aini」



「aini」は宿泊ではなく、さまざまな「体験」を検索・予約できるサイト。以前は「TABICA」という名称でした。子ども向けの「自然体験」や「農作業体験」といった野菜の収穫や、収穫した野菜を使った調理、田起こしや田植えなど、さまざまな農業体験が可能なほか、「田舎・里山体験」「ハンドメイド体験」といったものもあります。

農泊と比較すると、しっかりとした体験イベントとして開催されているものが多い印象です。農家さんとの素朴なふれあいや宿泊体験もいいですが、特にお子さんの思い出に残るような体験をさせたいというご家庭にはもってこいでしょう。

無料会員登録するとサイトから予約を行うことができ、支払いはクレジットカードで、現地集合・現地解散です。

本格的な農作業を経験「全国農協観光協会」



JAグループの「全国農協観光協会」では、「つながる」「学ぶ」「知る」というテーマで、さまざまな農業体験や学びの場を提供しています。農泊としての取り組みは「援農・体験交流」というかたちで紹介されています。

特に、農業体験がそのまま農家さんを助けることになる「猫の手援農隊」、農家から直接食や農について教えてもらいながら食文化への理解を深める「食育探訪」、将来的な移住なども見越した田舎体験ができる「田舎暮らし体験」、大人から子どもまで気軽にグリーンツーリズムを楽しめる「ふるさと体験交流」といった「ブランド」での紹介は、JAグループならではです。

掲載されているのは、宿泊と食事、農業体験がセットになったプランが中心。日程は日帰りから2泊程度まで、宿泊場所は地域にある旅館や民宿など。それぞれのプランごとに1日のスケジュールも詳しく記載されています。

申し込みはサイトまたは電話で行うことができ、サイトからの場合はクレジットカード決済のみとなっています。

子どもと一緒に農業体験「いこーよ」



子どもとのお出かけ情報に特化したウェブサイトが「いこーよ」です。農業体験の中でもよりレジャー性の高いライトなものが多く、野菜や果物の収穫体験、収穫した野菜を使ったバーベキュー、野菜などの収穫体験といった、子どもが中心となって楽しめる施設やプログラムが掲載されています。

駅からの距離、滞在時間、子どもの年齢など細かく条件指定して検索でき、体験記や口コミも充実しているので、何かと心配事の多い子ども連れのお出かけでも安心です。

基本的には施設情報の紹介のみで、予約が必要なプログラムについては外部リンクからの申し込みとなっています。

おわりに

以上、5つのサイトをご紹介しました。今年は平日2日を休めばちょうど10連休になるいいカレンダーでもあります。しっとり田舎の生活を味わうのもいいですし、レジャー感覚で日帰りイベントに参加するのもいい気分転換になります。近場の農業体験を検索してみてはいかがでしょうか。

また、時期によって収穫できる野菜や、体験できる農作業が変わってくるのも農業体験の面白いところ。GWだけでなく、季節ごとに「今はどんなことができるんだろう?」とページをのぞいてみるのも楽しいですよ。

サイトごとにそれぞれ特徴があるので、用途に合わせてぜひ活用してみてください!


農泊ポータルサイト
https://nohaku.net/
STAY JAPAN
https://stayjapan.com/
aini
https://helloaini.com/
全国農協観光協会
https://www.znk.or.jp/service/travel/
いこーよ
https://iko-yo.net/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  2. 田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  3. さわちん
    2児の父。あるきっかけにより農業のイメージを変えたいと考え、16年間のサラリーマン生活にピリオドを打つことを決意。2020年春、家族で田舎に移住し、新規就農を目指す。自身が「移住×就農のモデルケース」となるために、いろんな方面へ向けて奮闘中。
  4. 福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  5. 窪田新之助
    農業ジャーナリスト。福岡県生まれ。日本経済新聞社が主催する農業とテクノロジーをテーマにしたグローバルイベント「AG/SUM(アグサム)」プロジェクトアドバイザー、ロボットビジネスを支援するNPO法人Robizyアドバイザー。著書に『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来』『GDP 4%の日本農業は自動車産業を超える』(いずれも講談社)など。