再生野菜「リボベジ」でエコな生活! 挑戦できる野菜はこんなにいろいろ【AGRI PICK連携企画 第4弾】

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そんな「AGRI PICK」さんとの連携企画第4弾となる今回は、水に浸けて野菜の再収穫を楽しむ「リボーンベジタブル(再生野菜)」、略して「リボべジ」について教えていただきました!

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本来は捨ててしまうはずの野菜のヘタや、収穫したあとの豆苗。それを水に浸けておくと、また葉っぱがニョキニョキと伸びてきて収穫できるようになります。これが「リボベジ」。自由研究にもぴったりなリボベジのメリットや、リボベジできる野菜についてご紹介します!

リボべジとは?


「リボベジ」って何?

リボべジとは、水に浸けて野菜の再収穫を楽しむこと!「リボーンベジタブル(再生野菜)」の略です。

リボべジの魅力

1. 簡単! 水だけあればOK!!
リボベジは超簡単! 水に浸けておくだけで、ニョキニョキと野菜が伸びてきます。肥料も必要ありません。

2. 節約になる

リボベジの楽しさは、なんといっても野菜の収穫ができること! 捨ててしまうはずのヘタや、食べ終わったあとの豆苗を水に浸けておくだけで、数日後にはまた収穫が楽しめるんですよ。「食べられる再利用」なんです。

3. おしゃれなインテリアに
リボベジは、タダで手に入るグリーンインテリア! 飾っておくだけで癒やされます。緑のあるお部屋って素敵ですよね。リボベジは「観賞できる再利用」とも言えます。

リボべジできる野菜一覧


リボベジは、基本的に実ではなく「葉っぱ部分」を育てるものです。リボベジで育てられるニンジンやダイコンは、葉っぱの方が栄養価が高いと言われています。根菜類は観賞用にするのがおすすめ。

豆苗


リボベジ入門にぴったりな豆苗! 豆部分が付いた根っこ上をカットし、料理に使ったら、残りは平たい容器に水を張って浸けておきます。すぐに、おもしろいくらいニョキニョキ伸びてきます。ほぼ失敗しません。もっともおすすめのリボベジ野菜です。

キャベツ


芯の部分の再生が可能です。水に浸けておくと再び葉が生えてきます。土に挿すようにして植えればどんどん大きくなり、うまくいけば丸くなって一玉収穫できることもあるんですよ! ただ、ちょっと上級者向きの野菜です。

ブロッコリー


ブロッコリーの芯を水に浸けておくと、だんだん新しい葉っぱと、細い根っこが生えてきます。ただし、再収穫に挑戦するのは困難。観賞用として育てるのが良さそうです。

レタス


サラダに欠かせない野菜、レタス。キャベツと同じ要領で、芯から再生させます。再収穫できる量はあまり多くありませんが、野菜の高騰に備えてリボベジしておくと良いかも!?

玉ねぎ


芯を水に浸け、発根したら、赤玉土のような通気性のよい土に植え替えます。青い芽と共に根の部分も充実してくるので、その後は本植えをしましょう。芽の部分が折れてきたら収穫どきです。

ねぎ


根元から5cmくらい残ったネギの根っこが、水に浸かるようにしておきます。水を含ませたスポンジに挿しておけば、倒れにくいですよ。上の部分が伸びてきたら再収穫! 再生力が強く、失敗しにくいおすすめのリボベジ野菜です。

小松菜


根の部分3cmくらいを水に浸けておくと、新しい葉っぱが生えてきます。根っこが切り取られていても挑戦可能です。日当たりのよい場所に置き、水を交換してあげましょう。

水菜


根の部分から3cm上くらいでカットした水菜を水に浸け、日当たりのよい場所に置いておきます。水を交換するときには根元のぬめりを取りましょう。土に植え替えるとさらに旺盛に成長しますよ。

にんにく


料理で残った芯、ヘタから再生させます。水を含ませた赤玉土の上で発根させたら、土に植え替え、球根部分を収穫しましょう。

アボカド


アボカドの木を観葉植物として育てるのも人気です。食べた後の種を水に浸けておき、葉っぱが出てきたら土に植え替えてください。

青梗菜(チンゲンサイ)


料理で捨ててしまう根元部分を土に挿して、葉っぱを再生させます。2週間程度で新しい葉ができるので、花芽がつく前に収穫しましょう。

かぶ


葉っぱの部分を再生します。1.5cmくらいの厚みがあるかぶのヘタを用意し、水を張ったバットなどの平たい容器に浸けておきます。ヘタの上部は水に触れないようにしてください。

さつまいも


根菜のさつまいもは、観賞用向きです。さつまいもの端の部分をかぶと同じように水に浸けておくと、新しい葉っぱが生えてきます。

リボベジの本をチェック


やればやるほどハマッてしまう、楽しみながら節約もできるリボベジ。もっと詳しく知りたいなら、本で正しい知識を手に入れませんか?以下のようなリボベジ本が販売されていますよ!

『楽しく作る! おいしく食べる! はじめてのリボベジ&収穫野菜』
お手軽なレシピ紹介あり! 初めてリボベジに挑戦する方にもおすすめな本です。家庭で育てやすい実もの野菜の育て方もわかります。

・監修:岡井 路子
・出版社:日東書院本社
・発売日:2014/3/27
・本体価格:1100円

『皮から、茎から、根から、捨てずに再生栽培! 食べて、育てる しあわせ野菜レシピ』
定番のリボベジ野菜だけじゃない! ドライトマトから発芽させてトマトを収穫する方法や、ポップコーンの豆からコーンスプラウトを育てる方法など、驚きのアイディアが満載です。

・著者:大橋 明子
・出版社:集英社インターナショナル
・発売日:2016/6/24
・本体価格:1,400円

リボベジでおいしい節約生活!

1円もかからないリボベジは、とってもエコでリーズナブル! 収穫量はさほど多くありませんが、ちょっとした家計の足しにできます。ベランダがなくても、豆苗やかぶなら、室内で十分育てられますよ。観葉植物代わりにもおすすめです!

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WRITER LIST

  1. 加藤拓
    加藤拓
    筑波大学大学院生命環境科学研究科にて博士課程を修了。在学時、火山噴火後に徐々に森が形成されていくにつれて土壌がどうやってできてくるのかについて研究し、修了後は茨城県農業総合センター農業研究所、帯広畜産大学での研究を経て、神戸大学、東京農業大学へ。農業を行う上で土壌をいかに科学的根拠に基づいて持続的に利用できるかに関心を持って研究を行っている。
  2. 槇 紗加
    槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  3. 沖貴雄
    沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  4. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  5. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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