「農×食」のバリューチェーン実現に向けた展示会「アグリ・ビジネス・ジャパン2018」開催

アグリ・ビジネス・ジャパン実行委員会は、9月26日(水)〜28日(金)までの3日間、東京ビッグサイトにて「アグリ・ビジネス・ジャパン2018」(以下、ABJ2018)を開催する。


「ABJ2018」は、農業界と経済界の業種横断的な連携促進をテーマとした展示会。第3回となる今回は、2020年東京五輪の食材調達基準や農業就業人口の著しい減少傾向を契機に、「『農×食』バリューチェーンの実現」を目指す商談機会の提供を図る。

その一環として、実需者が多数来場するフードシステムソリューション2018など、フード業界専門展との同時開催を通じ、生産性・販売力の強化、高付加価値化、さらには輸出・海外展開をめざす農産物生産およびそれを促進する技術・資機材・サービスとビジネスモデルが一堂に会する展示会を目指す。

また、専門的な知見に基づくカンファレンスはもちろん、農業への新規参入を目論むフード業界や流通業界をはじめ、異業種企業と出展者のマッチング機会を併設することで、新たな情報交流・情報交換の機会を創出する。

イベント概要】
アグリ・ビジネス・ジャパン2018(Agri-Business Japan, ABJ)
テーマ:『農×食』バリューチェーンの実現
会期:2018年9月26日(水)~28日(金)
開場時間:10:00~17:00
会場:東京ビッグサイト 東2ホール・会議棟
主催:アグリ・ビジネス・ジャパン実行委員会
入場料:2,000円(税込) ※招待券持参者・Web事前登録者は無料(同時開催展と無料相互入場可)

1.概要

前回から引き続き、外食・中食・給食事業者(学校・高齢者施設・病院・企業向け)、食品メーカーが3万名超来場する開催実績13回の『フード業界専門展』との同時開催。直販や事業連携をめざす農業法人、新規参入支援の関連企業など、ユニークな37社・団体が出展する。

毎回好評のカンファレンス・プログラムは、「『農×食』バリューチェーンの実現」をトピックに、IoTの導入から農業法人と異業種の連携をはじめ、成功する植物工場の秘訣や新たな農産物流通まで、気鋭の講師陣が来場。

2.出展者のラインアップ

農産物の生産から加工・物流まで、ユニークな展示内容となっており、GAP認証の農業法人や地域商社も、販路拡大をめざして参加する。

・安定供給の農業法人
・カット野菜/冷凍野菜
・農産加工品
・農業IoT/ICT
・食味計測アプリケーション
・青果配送サービス
・植物工場システム/導入コンサルティング
・大規模施設園芸システム
・都市型農業プロモーション
・農業参入支援...など

3.カンファレンス・プログラム

『ABJセミナー』は、ゲスト講師をホスト役の実行委員が迎える対談形式で構成。新進のアグリベンチャーから業界屈指の大手農業法人、さらには異業種が運営する植物工場の成功例まで、「『農×食』バリューチェーンの実現」で実績をあげている気鋭の講師陣。

最終日28日(金)の『シンポジウム』では、実行委員メンバー6名がパネリストとなり、ABJセミナー各セッションの議論をパネルディスカッションで集約する。

・フードバリューチェーンにおけるIoTの導入と出口戦略
デザイナーフーズ(株)丹羽真清氏/(株)ビビッドガーデン秋元里奈氏

・成長するアグリビジネスにおける連携戦略
こと京都(株)山田敏之氏/(株)舞台ファーム針生信夫氏

・植物工場ビジネスの成功者に聞く事業化の秘訣
(有)新日邦808FACTORY 甲斐剛氏

・変革が進む農産物流通とグローバルなビジネスモデル
(株)農業総合研究所 及川智正氏

・加工・業務用野菜の情報交換会セミナー
主催:野菜流通カット協議会(VeDiCA)

4.出展者プレゼンテーション

1社あたりの発表時間は10分、コメンテーターおよび聴講者との質疑応答10分で1セッション。

9月26日(水)12:00〜12:20 マクタアメニティ(株)
スマホ画像で野菜の食味判定、AIで瞬時に

9月26日(水)12:30〜12:50 やさいバス(株)
野菜でつながる”おいしい”物流サービス

9月27日(木)12:00〜12:20 (株)ハルカインターナショナル
キノコ菌床で砂漠緑地化ビジネスに挑む

9月27日(木)12:30〜12:50 (株)タカヒコアグロビジネス
「地熱(温泉)×農業」温泉パプリカ

9月28日(金)12:10〜12:30 (有)緑の里りょうくん
国産グレープフルーツの産地化について

9月28日(金)12:30〜12:50 ハウス食品グループ本社(株)
生で水さらしなしで辛くないタマネギ、スマイルボールのご紹介

5.『農×食』ビジネス相談コーナー

会場内において、農業界とフード業界の連携を第一線の実務者が具体的に支援する無料相談サービスを実施。豊富な経験をもつ実需企業のメンバーなどがコンサルタントとして参加する。(企画協力:一般社団法人食農共創プロデューサーズ)

・来場者向けサービス
主にフード業界からの来場者向けに、農業界の取引先紹介・新規参入などの相談を受け付ける。なお、個別の案件について、会期後のフォローアップをご希望の場合は、有償のご案内となることがあります。

・出展者向け(農業法人優先)サービス
出展者向けに、主に青果バイヤーおよび仕入・調達部門などへの商談アプローチについて、実需者の視点からマーケティング相談を受け付けます。その場限りの「形式的な商談」に終わらないために、農業生産者の課題と対応事例についてアドバイスします。

・担当コンサルタント紹介
食Proプロレベル取得者が相談に応じる。

高垣和郎氏(食品流通、経営コンサルタント)
地域商社「みえご縁市場」等を主宰し、出口(販路)の確保、生産者育成とそれを取り巻くネットワークの構築。農商工連携、地域資源活用、6次産業化などのキーワードでの生産者の皆様の伴走者として数多くの実績を挙げる。
食Proプロレベル取得。

宮崎秀和氏(経営コンサルタント)
全国商工会連合会「全国展開支援事業専門家」、(独)中小企業基盤整備機構関東本部にて地域資源活用プログラム・農商工等連携個別プロジェクトにあたり、中小企業者、農林漁業者などの支援をおこなう。
食Proプロレベル取得。

<参考URL>
アグリ・ビジネス・ジャパン2018
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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