住友化学の新規除草剤「ラピディシル」、米国で農薬登録を取得

住友化学株式会社は、新規除草剤「ラピディシル®」および同有効成分を含む製品が米国の農薬登録を取得したと発表した。当該製品の農薬登録の取得は、2024年のアルゼンチンやその他の国に次いで4カ国目となる。

出典:https://www.sumitomo-chem.co.jp/news/detail/20260702.html

世界的に注目される「不耕起栽培」に適応


「ラピディシル」は、住友化学が独自に開発した有効成分で、A2020(同社が2020年代前半に登録申請を開始したパイプライン)のうち最大のポテンシャルを持つ剤と位置付けられている。

葉緑体の代謝に関与する酵素「プロトポルフィリノーゲンオキシダーゼ(PPO)」の活性を阻害する仕組みを持つPPO阻害剤と呼ばれる除草剤であり、既存のPPO阻害剤と比べて速効性が高く、広葉雑草やイネ科雑草に対して幅広く効果を発揮することが特長だ。

さらに、低薬量での使用が可能なことに加え、作物播種前の雑草防除に相応しいことから、リジェネラティブ(再生可能)農業の一つとして世界的に注目されている不耕起栽培にも適しており、土壌保全や二酸化炭素排出量の削減によるカーボンニュートラルへの貢献が期待できるとしている。

また、バイエル社が現在開発を進めているPPO阻害剤耐性作物と組み合わせることで、作物生育期での使用が可能に。両社の知見を融合し、次世代雑草防除体系の提供を目指す。

米国は全世界の約15%を占める農薬市場であり、今後も需要の伸長が予想されている。住友化学は、今後、州登録を取得した後、米国子会社であるベーラントU.S.A.を通じて、26年度下半期から同国において「ラピディシル」を含む製品の販売を開始する予定だ。世界最大の農薬市場であるブラジルやカナダでの登録取得も進められており、グローバル展開をさらに推進していく。


住友化学株式会社
https://www.sumitomo-chem.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。