JA全農と農研機構、業務用米の多収新品種「ZR1」を開発
JA全農と農研機構は共同で、いもち病に強く縞葉枯病抵抗性を持つ業務用の水稲早生多収品種「ZR1」を育成した。
現在、JA全農では拡大する業務用需要に対応するため、実需者からのニーズに応えた契約栽培など生産提案型の事業を進めている。
しかし、水稲米を使用する実需者や米生産者からは、「良食味で加工適性の高い米を使用したい」、「作期分散が可能で栽培しやすい早生品種を提案してほしい」などの要望が多く寄せられていた。これを受け、JA全農は農研機構と共同で、耐倒伏性に優れ、病害に強く、多収で食味の良い早生品種の育成を進めてきたという。
水稲新品種「ZR1」は、いもち病と縞葉枯病に高い抵抗性を持つ東北以南向けの早生多収品種だ。
「あきたこまち」と「ゆみあずさ」と同程度の熟期で、標肥移植栽培(※1)の収量が10a当たり663kg、多肥移植栽培(※2)の収量が10a当たり767kgと、東北地域で広く栽培されている「あきたこまち」よりも約2割多く収穫できるのが特長。現地試験では、10a当たり最大823kgの収量と最大26g程度の玄米千粒重が確認されたという。
また、食味は「あきたこまち」と同程度の良食味となっている。
品種名は、「今後の日本を担う若い世代(Z世代)をはじめとした生産者・消費者に広く浸透して欲しいJA全農(ZEN-NOH)が開発した究極のお米(Rice)の第1号」という想いに由来したもの。
葉いもちと穂いもちの両方に対して強い抵抗性を持つことから、関東以西を含む幅広い地域での栽培が見込まれている。
JA全農は、「中食や外食を中心とした業務用実需者に対して本品種の提案を進め、令和8年産までに東北・北陸・関東地域を中心に250ha、令和10年産までに1000ha以上の作付けを目指す」としている。
※1 窒素施肥量が基肥5kg/10a・追肥2kg/10aでの移植栽培
※2 窒素施肥量が基肥7kg/10a、追肥3kg/10a+2kg/10aでの移植栽培
JA全農
https://www.zennoh.or.jp/
農研機構
https://www.naro.go.jp/
10a当たり最大823kgの収量を確認
現在、JA全農では拡大する業務用需要に対応するため、実需者からのニーズに応えた契約栽培など生産提案型の事業を進めている。
しかし、水稲米を使用する実需者や米生産者からは、「良食味で加工適性の高い米を使用したい」、「作期分散が可能で栽培しやすい早生品種を提案してほしい」などの要望が多く寄せられていた。これを受け、JA全農は農研機構と共同で、耐倒伏性に優れ、病害に強く、多収で食味の良い早生品種の育成を進めてきたという。
水稲新品種「ZR1」は、いもち病と縞葉枯病に高い抵抗性を持つ東北以南向けの早生多収品種だ。
「あきたこまち」と「ゆみあずさ」と同程度の熟期で、標肥移植栽培(※1)の収量が10a当たり663kg、多肥移植栽培(※2)の収量が10a当たり767kgと、東北地域で広く栽培されている「あきたこまち」よりも約2割多く収穫できるのが特長。現地試験では、10a当たり最大823kgの収量と最大26g程度の玄米千粒重が確認されたという。
また、食味は「あきたこまち」と同程度の良食味となっている。
品種名は、「今後の日本を担う若い世代(Z世代)をはじめとした生産者・消費者に広く浸透して欲しいJA全農(ZEN-NOH)が開発した究極のお米(Rice)の第1号」という想いに由来したもの。
葉いもちと穂いもちの両方に対して強い抵抗性を持つことから、関東以西を含む幅広い地域での栽培が見込まれている。
JA全農は、「中食や外食を中心とした業務用実需者に対して本品種の提案を進め、令和8年産までに東北・北陸・関東地域を中心に250ha、令和10年産までに1000ha以上の作付けを目指す」としている。
※1 窒素施肥量が基肥5kg/10a・追肥2kg/10aでの移植栽培
※2 窒素施肥量が基肥7kg/10a、追肥3kg/10a+2kg/10aでの移植栽培
JA全農
https://www.zennoh.or.jp/
農研機構
https://www.naro.go.jp/
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