水田で営農型太陽光発電に取り組む「SAVE THE FARMS by YANMAR SHIGA RITTO」が滋賀県に開所

スマートブルー株式会社は、ヤンマーセーブザファームズ滋賀合同会社を事業主とする「SAVE THE FARMS by YANMAR SHIGA RITTO」を竣工し、5月1日に開所式が執り行われたと発表した。

ヤンマーホールディングスが推進する「SAVE THE FARMS by YANMAR」の一環として行われるもので、滋賀県栗東市の約4200㎡の水田の一画に、営農型太陽光発電設備を設置した。

テープカットの様子

地元協力者様からのご挨拶

ソーラーシェアリングによる労働生産性低下を「一本足架台」で解決


スマートブルー株式会社は、産業用太陽光発電、ソーラーシェアリング、野立て太陽光発電といった再生可能エネルギー事業に加え、自社農場における太陽光発電と両立した農作物の栽培・販売などアグリビジネス事業を行う企業。自社圃場を3カ所運営しており、IoTによる営農の自動制御と効率化、水耕栽培、水田の生産性向上を目指す新規事業などを手がけている。

今回同社が施工を担当した事業は、ヤンマーホールディングスが推進する「SAVE THE FARMS by YANMAR」の一環として行われたもの。同プロジェクトは、農業従事者の高齢化と後継者不足に伴う耕作放棄地の増加という深刻な課題に対して、「環境再生型農業」×「営農型太陽光発電」の2つのテクノロジーの掛け合わせによって持続可能な農業のあり方を追求していく取り組みだ。

圃場は同プロジェクトの第一歩と定められ、ヤンマーセーブザファームズ滋賀が発電事業者として発電を行い、創出したグリーン電力を同社グループに送電する。さらに、将来的な非常時の地域給電を通じてエネルギーの地産地消を進め、地域レジリエンスの強化も図っていく。

設備下での田植機による田植え

スマートブルーは、農林水産省が営農型太陽光発電に関する通達を発出した2013年当初から事業を展開し、これまで100件を超える事業を組成してきた。今回の事業においては設備の設計から携わり、設備下部での効率的な営農を最優先に設計した独自の「一本足架台」による施工を提供した。

一本足架台は、従来の営農型太陽光発電で問題視されていた架台支柱による労働生産性の低下を抑えることができるという。また、設備を圃場の一画のみに設置することで、圃場の大部分は以前と変わらない営農が維持される。

そのほかにも、部材数が少なく独立性が高い構造を特徴としているため、従来のボックス構造を繋ぎ合わせた藤棚型における連鎖倒壊のリスクが抑えられるとしている。



今後、水田で営農型太陽光発電を展開していく上では、効率的な営農の実現、収量の維持、品質の確保が重要な指標となる。国産エネルギーの必要性がこれまで以上に叫ばれる中、限られた国土を有効活用していくために営農型太陽光発電には大きな期待が寄せられている。

スマートブルーは、営農を第一に考えた地域と共存する「営農ファースト」のベンチマーク圃場として、適切な営農型太陽光発電の普及を目指す。


スマートブルー株式会社
https://smartblue.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。