WAKUと福井大学、グルタチオンを活用したバイオスティミュラント共同研究を開始

株式会社WAKUは、国立大学法人福井大学と共同で、グルタチオンを活用したバイオスティミュラントの機能性向上を目的とする研究を開始した。

この共同研究では、WAKUが取り組むグルタチオンの農業利用に関する知見と、福井大学 産学官連携本部の浪越 毅教授が専門とする高分子材料・高分子制御技術に関する知見を融合し、環境ストレス下においても作物の生育を安定的に支える、新たな農業資材技術の創出を目指す。

酸化型グルタチオン(GSSG)の分子モデル

気候変動などによる農業課題の解決へ


株式会社WAKUは、グルタチオンを活用した農業資材の研究開発・製造・販売に取り組むバイオスタートアップ。グルタチオンバイオスティミュラント「WAKUFUL」の提供を通じて、気候変動による高温や乾燥などの環境ストレス、農業生産者の減少といった課題の解決を目指している。

近年の農業現場では、猛暑の常態化や干ばつ、豪雨など、気候変動に起因する環境ストレスが作物生産に大きな影響を与えている。そのため従来の施肥や農薬散布に加え、作物が本来持つ生理機能に働きかけ、ストレス耐性や生育の安定化を後押しするバイオスティミュラントへの関心が高まっている。

同社は植物に内在する抗酸化成分であるグルタチオンに着目し、農業資材としての研究開発および社会実装を進めてきた。グルタチオンは医療や美容分野で活用されてきた成分だが、光合成の活性化やストレス耐性向上など、植物にとってよい効果が得られることがわかっており、収量や品質の向上が期待できるという。

今回の研究では高分子材料・高分子制御分野の専門性を有し、機能性材料の設計・応用に取り組んでいる福井大学の浪越氏と共同で、グルタチオンの機能をより安定的かつ再現性高く引き出すための材料設計を検討し、バイオスティミュラントの新たな技術基盤を構築していく。

WAKUはこれまでにも浪越氏との研究を行っていたが、福井大学へ着任したことを機に、研究体制を新たに整え、福井大学との共同研究として取り組みを開始する。これまでに培ってきた研究基盤を継承・発展させながら、研究成果の実用化を加速していく。

WAKUは今後も、研究機関と連携し、科学的知見を農業現場へ届ける研究開発を推進。今回の共同研究で得られる知見は、既存のグルタチオンバイオスティミュラントの高度化に加え、作物や地域の特性に応じた新たな資材開発にも活用する予定だ。


株式会社WAKU
https://wakuwakudriven.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。