鳥獣害や気象リスク対策製品が集結、「第16回 農業WEEK」10月7日~9日に幕張メッセで開催

RX Japan合同会社は、農業・畜産の展示会「第16回 農業WEEK」を、2026年10月7日(水)~9日(金)に幕張メッセで開催する。入場は無料で、事前の来場登録が必要となる。


「高温対策・気象リスク対応フェア」「日本の農業技術・資材輸出フェア」が初登場


日本の農業を取り巻く環境は、年々厳しさを増している。慢性的な担い手の減少や人手不足に加え、生産資材や燃油の物価高騰によるコスト増、猛暑や豪雨など気候変動に伴う高温障害・気象リスク、野生鳥獣による農作物被害など、生産現場は日々山積みする課題と向き合っている。

一方で、今年上半期の農産物含む農林水産物・食品の輸出額は8,977億円となり、前年同期より10.9%増の過去最高を更新した。これは日本食への関心の高まり、インバウンドによる日本食・日本産品の認知度向上、健康志向の高まりなどを背景に、既存商流における取扱量の拡大や新規商流の獲得などが輸出増加の要因とされている。

ただし、政府が掲げる2030年に輸出額を5兆円にするという目標はまだ遠く、さらなる拡大が求められている。今後、輸出競争力を高め、限られた人手で安定した経営を続けるためには、省力化・高効率化を実現するスマート農業技術の導入、高付加価値化、海外販路の開拓など、生産から販売までを効率化する取り組みが必要だ。

「第16回 農業WEEK」では、こうした日本の農業が抱えている問題に対応する、省力化・高効率化を実現するスマート農業技術や、高付加価値化・輸出拡大につながる最新の製品・サービスを提供する約1000社が一堂に会する。

以下6つの専門展から構成されており、出展企業との商談や、業界の最前線を語る無料セミナーも毎日行われる。

1.スマート農業EXPO
最新のIT・DX、ドローン、ロボット、植物工場、参入支援、人材不足解消・作業負担を軽減する製品など最新の技術が一堂に出展。
2.農業資材EXPO
最新のハウス・露地栽培資材、農機、肥料、包装・物流、鳥獣害対策などあらゆる資材が一堂に出展。
3.次世代農業経営EXPO

マーケティング・販路開拓支援、人材確保・育成支援、経営管理システム、加工機械・6次産業化などを支援する企業が一堂に出展。
4.畜産資材EXPO
飼料、給餌器や、畜舎、衛生製品などの資材・設備、ITを用いた農場/生体管理などのサービスが出展。
5.農業 脱炭素・SDGs EXPO
CO2削減や有機栽培、SDGs推進可能な最新の製品・サービスが出展。
6.畜産 予防・衛生EXPO
今回初めて行われる展示会。消毒・衛生資材、感染・病気予防、害獣・害虫対策、畜舎/人の衛生管理、IoTシステムなどの資材・サービスが出展。

当日は、スマート農業イノベーション推進会議が同展と連携して実施する、スマート農業機器の実演・操作体験企画「スマート農業 タッチ&トライ 2026」が開催される。2回目となる今回は、幕張メッセ8ホール南出口に隣接する駐車場を会場に、各社の実演展示をタイムテーブル形式で実施。最新スマート農業機器の動く姿を間近に見て、操作を体験することができる。


【製品例】
・ラジコン式防除機
・液剤散布ロボット・自動走行装置付きのリモコン草刈機
・電動やリモコン操作の運搬機、清掃機など

昨年の様子

昨年の様子

また近年深刻化している農作物の高温障害に対応するため、「高温対策・気象リスク対応フェア」が新設。施設園芸の暑熱対策資材をはじめ、高温ストレス下の収量・品質を支える製品など、高温と気象リスクに備える最新の製品・サービスを比較検討できる。

【注目製品】


・紙製農業用マルチシート OJIサステナマルチ
気化熱により地温上昇を抑制。夏場の地温で黒ポリマルチと比較して最大-5℃の抑制効果が認められた。収穫後に土壌にすき込むと分解されるため、回収作業・産業廃棄物処理が不要となる。(出展社:王子エフテックス 株式会社)



・バイオスティミュラント資材 グリベテン NK
高濃度グリシンベタインにより優れた浸透圧調整作用を発揮し、果実の水分や熱ストレスに起因する裂果などから作物を保護。さらにカルシウムやホウ素が作物の組織を強化することで、細胞に弾力性を与えグリシンベタインと相乗で働き、果実の秀品率が向上する。またカルシウム欠乏症の軽減にも役立つ。(出展社:株式会社 ハイポネックスジャパン)


会期中は、農業・畜産分野の最新トレンドを学べる行政・研究・現場のキーパーソンによるセミナーも毎日開催される。セミナーは事前申込制となっており、聴講は無料。

【今回の注目セミナー】
・日本農業の未来と成長戦略
2026年10月7日(水)|11:00~12:00
農業の未来を左右する構造転換の最前線を豊富な先進事例とともに解説。人手不足の本質や輸出・AI・異業種連携の可能性を学び、持続可能で収益性の高い農業経営とは何かを考える。
講師:農林水産省 農産局長 山口 靖氏

・望ましい営農型太陽光発電の実践による環境再生型農業を取り入れた持続可能な農業の実現
2026年10月9日(金)|13:00~14:00
営農型太陽光発電の適切な取り組み方を解説。同講演では、水稲の中干し延長を始めとした環境再生型農業を取り入れた取組事例を交えながら、有識者とともに議論する。
講師
・ヤンマーホールディングス(株) ヤンマーネットワーク組織 「ヤンマー・サステナブル・ファーム」 ネットワークマネージメントオフィス 部長 中野 年章氏
・農林水産省 大臣官房環境バイオマス政策課 課長 木村 崇之氏
・株式会社フェイガー CAO(Agriculture) Head of R&D Division 後藤 明生氏


このほか、「長続きする農場防疫『はじめの一歩』」や「家畜に及ぼす近年の猛暑の影響と効果的な暑熱対策」など、畜産・現場の課題に直結するセミナーも多数開催予定だ。

さらに当日は、以下2つの展示会も幕張メッセ内で同時開催される。

第20回 GARDEX(国際ガーデン&アウトドアEXPO)
日本最大級のガーデニング・アウトドア・空間デザインの展示会。ガーデニング用品、ガーデン雑貨、花・植物、アウトドアリビング用品、キャンプ用品・グランピング用品、空間デザイン用品が集結する。

第16回 TOOL JAPAN
日本最大級の工具・作業服・安全用品の展示会。プロ向けツール、DIY向け製品、安全用品、作業服・作業靴が集結する。

開催概要

「第16回 農業WEEK(通称:J-AGRI TOKYO)」
日程:2026年10月7日(水)~9日(金)
場所:幕張メッセ国際展示場4~8ホール
料金:無料(事前の来場登録が必要)


農業Week
https://www.jagri-global.jp/hub/ja-jp.html

RX Japan合同会社
https://www.rxjapan.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。