種子の品質を「植える前」に予測 SACMOTsがAIによる評価技術を検証

株式会社SACMOTsは、エピゲノムマーカーとAI解析を組み合わせた種子品質の評価基盤づくりを進める。種子の品質や育ちやすさを播種前に評価・予測する技術を活用する。

種子の品質のばらつきを出荷前に把握し、生育不良や植え直しに伴う農業生産者のコスト・作業負担の軽減につなげることを目指すという。



種子に含まれる情報から、品質のばらつきを評価


SACMOTsによると、気候変動は種子の育ち方にも悪影響を及ぼし、農業現場での生育不良や植え直しに伴う負担増加につながっているという。

こうした課題に対し、同社が活用するのが「エピゲノムマーカー」だ。種子をつけた親植物の生育環境に応じて変化し、次世代の生育に影響する、遺伝子の働き方に関する情報を指す。

2026年7月から採択されている公益財団法人PwC財団の「助成事業2026年度春期 食料システム(革新的な生産)」では、このエピゲノムマーカーとAI解析を用いて、種子を植える前に品質や成長のしやすさを予測する技術を検証する。


生育不良や植え直しの負担軽減を目指す


出荷前の段階で種子の品質差を把握できれば、生産者が播種後に直面する生育不良のリスクや、植え直しにかかる資材費・労力の軽減につながる可能性がある。

今回の取り組みは、その実現に向けた技術検証の段階にある。発表では、対象作物や予測精度、農業現場での利用方法、実用化時期などは明らかにされていない。

SACMOTsの代表取締役CEOを務める村上真哉氏は、気候変動下で食料生産が不安定になる課題に向き合い、種子品質の評価基盤の構築を通じて、持続可能で安定した食料生産に貢献していくとしている。

株式会社SACMOTs
https://sacmots.com/
PwC財団「助成事業2026年度春期 食料システム(革新的な生産)」選考結果
https://www.pwc.com/jp/ja/about-us/member/pwc-foundation/grant/2026/result-01.html

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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。