JA東びわこが「Bakusoku.AI」で業務アプリを内製、米の品質検査を効率化へ

滋賀県で農業協同組合の運営を手がける東びわこ農業協同組合(以下、JA東びわこ)が、アステリア株式会社が提供するAIネイティブ業務プラットフォーム「Bakusoku.AI(バクソクエーアイ)」を採用したことを発表。プログラミングの知識がない担当者でも、AIとの対話を通じて必要なアプリを自ら生成できるようになり、現在3つの業務アプリの運用を開始している。


AIとの対話により現場担当者がひと月で3つの業務アプリを生成


一次産業の深刻な人手不足や高齢化を背景に、全国のJAグループでは業務効率化や地域価値の向上を目的としたDXへの取り組みが加速する中、JA東びわこでは、デジタル化やペーパーレス化の推進を通じて事務作業の効率化と負荷軽減を目指している。しかし、主要作物となる「近江米」などの品質管理では、紙を中心とした運用を行っていたため、検査報告書作成の手書き転記作業による工数増大や転記ミスが発生していた。

JA東びわこではこれまでにも業務システムの内製化に取り組んできたが、開発には専門知識や多くの工数が必要だったため、現場の要望に応じて複数の業務を迅速にデジタル化することが課題となっていたという。そこで、要件整理からアプリ生成、運用後の改善までをAIとの対話で一貫して進められるAIネイティブ業務プラットフォームBakusoku.AIの採用を決定した。

Bakusoku.AIは、AIが業務内容を理解し、最短3分で業務アプリを自動生成することができる。アプリ作成後もAIとの対話を通じて、改善・保守・運用を継続的に支援し、日々の業務の変化に合わせてシステムが進化し続けることで、企業の柔軟かつ迅速な業務効率化を後押しする。

JA東びわこはBakusoku.AIの採用により、プログラミングの知識がない担当者でも、AIとの対話を通じて業務要件を整理しながら、課題に応じて必要なアプリを生成・改善できるようになった。これにより、採用からわずか1カ月で、「米の品質検査」、「組合員訪問」、「土づくり資材の購買管理」という3つの業務アプリを生成し、運用を開始している。

名称 見込まれる効果
米の品質検査業務アプリ
(コメ検)
・米の荷受業務から検査・集計管理までのデータ一元管理を実現
・転記作業をなくして作業時間を70%以上削減
・転記ミスの抑制と現場作業の効率化を実現
組合員訪問地図アプリ ・組合員の所在地や訪問履歴をリアルタイムで地図上に可視化
・スムーズな情報共有で業務の引継ぎ工数を大幅削減
土づくり資材購買管理システム ・購買実績や申込書の回収進捗をダッシュボードで一元管理
・データ入力や進捗管理の重複作業を省いて大幅な効率化を実現

これらのアプリ活用により、従来のアナログな業務に費やしていた時間を大幅に削減し、新たに生み出した時間を組合員との接点の創出や支援業務の強化に充てる方針だ。

東びわこ農業協同組合 企画総務部 副部長(リスク・業務改善・DX担当) 土居 和彦氏のコメント


米の品質検査においては、一部運用を開始した段階でありながら、最大4回の転記作業が「ゼロ」になり、作業時間の70%以上の削減と転記ミスの抑制という改善が実現できる見込みです。何より、実際に使う現場の職員から出た要望や使い勝手の改善点に対して、「その場ですぐに、フレキシブルに応えられる」スピード感は、DXを現場主導で定着させる上で最大の武器となっています。

今後は、この先行運用で得られた手応えと改善ノウハウをもとに、検査場の全域展開をはじめ、他業務へのアプリ適用も含めて順次拡大していきたいと考えています。内部業務の効率化によって創出された時間を、組合本来の強みである「組合員との対話・接点活動」へ充てていくことが今後の大きな目標です。また、全国のJAでは共通する業務課題も多いため、今回作成したアプリや柔軟な開発プロセスは、他組合にとっても有効なモデルケースとなります。各組合が個別に開発するのではなく、こうした先行事例を共有しながら横展開を進めることで、JAグループ全体の持続可能なDX推進に貢献していきたいと考えています。

今後の展開として、アステリアは、一次産業をはじめとする現場業務のDX貢献にむけて、Bakusoku.AI、Platio Canvas AI(Bakusoku.AIのエンタープライズ向け製品)の機能拡張やサポート体制をさらに強化していく。また、JA東びわこの採用事例をもとに、「Bakusoku.AIアプリ開発講座」等を通じて全国のJAへの横展開も開始。全国のJAがそれぞれ自律的に業務アプリを迅速かつ低コストで内製化できる環境を整備することで、JAグループ全体のアナログ業務脱却と地域農業の発展に貢献していくとしている。


アステリア株式会社
https://jp.asteria.com/
「Bakusoku.AI」
 https://bakusoku.ai/
東びわこ農業協同組合
https://www.ja-higashibiwako.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。