バイエル クロップサイエンスとXAG JAPAN、量産型農業用無人車「R150」発売

共同開発を通して農業の自動化に取り組むバイエル クロップサイエンス株式会社とXAG JAPAN株式会社は、世界初の量産型農業用無人車「R150」の販売を開始した。

量産型農業用無人車「R150」

「RTK」搭載で安全な高精度走行を可能に


「R150」は、地上に設置した基準局から得た位置情報を活用してセンチメートル単位の測位を実現する「RTK」の制御で、正確な走行と農薬散布が行える量産型農業用無人車だ。最大積載重量は150kg、高性能モーターと四輪駆動によるパワフルな走行で、山間部の圃場など複雑な地形にも対応している。

100リットルの農薬タンクを搭載し、高速気流スプレーシステム、ジェットスプレーヤーにより農薬の完全自動散布を実現。噴射口は左右290度、上下200度まで回転する仕組みで最大12メートルの散布幅をカバーしている。運転持続時間は2本のバッテリーで最長4時間、1時間当たり最大5.3ヘクタール散布できるという。

機体は堅牢な作りになっていて、IP67レベルの防水防塵加工も施されている。荷台アタッチメントを取り付ければ、 収穫物や農業資材などの運搬も可能だ。

日本の農業に最適なソリューション開発で効率化を推進


バイエル クロップサイエンスとXAG JAPANは、2018年に締結した「日本国内市場における共同事業開発契約」以来、農薬散布ドローンの開発・販売など、農業の省力化に向けたソリューションを提供してきた。

両社は、今後もこの共同事業を通じ、高齢化や担い手不足など日本農業が抱えるさまざまな課題を解決するソリューションを提供していく方針だ。

バイエル クロップサイエンス代表取締役社長 ハーラルト・プリンツ氏のコメント
精密農業をリードする企業として、 農業用無人車という新たな分野に参画し、 R150を日本の農家さんに提供できることを大変うれしく思っています。 正確な散布と作業負荷の軽減を実現することで、 日本の農家さんと農業に貢献できると確信しています。 バイエルクロップサイエンスは今後も革新的な製品やサービスを提供し、 日本における持続可能な農業に取り組んでいきます」

XAG JAPAN代表取締役社長 住田靖浩氏のコメント
「R150は複数の作業モードを備えており、 農家さんのニーズに合わせて機能を拡張することができます。 XAG JAPANは農業における課題に正確で効率的なソリューションを提供することで、 農業に革新をもたらし続けます」

「R150」の販売代理店 株式会社アセラ取締役社長 三枝徹也氏のコメント
「事前に実施したぶどう棚栽培における試験にて、 棚の下からの散布・走行性能を確認することができています。 運搬機能があることで、 労働力という点においても農家さんの負担が大幅に減少すると考えています。 R150は、 私たち販売代理店としても大いに期待できる製品です」

製品情報


量産型農業用無人車「R150」


車両本体
本体規格: 1515mm×1090mm×1105mm
最大積載重量:150kg
最大走行速度:1.2m/s
モーター数:2個
単一モーター定格電力:1.5kW(1個)
モーター回転数:70r/min
防水・防塵:IP67レベル
対応傾斜度: ≤15°

気流スプレーシステム
噴霧レベル:60~200μm
最大散布幅:12メートル
タンク容量:100リットル
タンク素材:リニアポリエチレン(LLDPE)
防水・防塵:IP54
最大流量: 4.8L/min (ダブルポンプ)


バイエルクロップサイエンス株式会社
https://cropscience.bayer.jp/ja/home/
XAG JAPAN株式会社
https://www.xa.com/jp
株式会社アセラ
http://www.acera-jp.com/
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WRITER LIST

  1. 田牧一郎
    たまきいちろう。68歳。日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 田中克樹
    たなかかつき。32年間の農業出版社勤務を経て、2020年末、故郷の八ヶ岳南麓に帰郷。仲間と共に農業・福祉系NPOを立ち上げ、遊休農地・耕作放棄地を再生し、心身の癒しや健康づくりにつながる有機無農薬の体験型農園づくりに取り組む。NPOでは田んぼ除草にホバークラフトを活用したスマート技術を開発中。農と風土(フード)を愛する人たち向けのブックカフェ・居酒屋を開くのが夢。
  3. 山田正美
    大阪工業大学大学院修了。福井県職員として、農業試験場研究員、専門技術員、農業技術経営課長、農林水産部技幹を経て退職。現在、日本生産者GAP協会常務理事、日本農業サポート研究所主席コンサルタント。
  4. 福田浩一
    ふくだこういち。東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。現在は主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。http://www.ijas.co.jp/
  5. 中村圭佑
    なかむらけいすけ。明治大学農学部卒業後、日本農薬株式会社に約7年勤務。その後、大手経営コンサルティング会社を経て、FOOD BOX株式会社を2019年7月に起業。Facebook:https://www.facebook.com/foodboxjp/、Instagram:https://www.instagram.com/foodbox_jp/
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