上海発の後付け型自動操舵システム「ALLYNAV」、マゼックスが戦略的パートナーシップ締結

株式会社マゼックスは、2025年6月、ALLYNAV JAPAN株式会社とスマート農業分野における戦略的パートナーシップを締結した。

既存農機に後付けできる自動操舵システム「ALLYNAV」の農業現場への提供体制を強化し、これまで高額な専用機に限られていたスマート操舵の選択肢を広げていく。 


後付けタイプの自動操舵システムでスマート農業技術の普及を推進


マゼックスは、農業用・産業用ドローンを国内で企画・開発・生産する企業。日本の農業現場が抱える課題解決に向けた製品開発を行っている。

ALLYNAVは、2015年に中国・上海で創業し、自動操舵システムの開発を行っている。

ALLYNAVが開発した自動操舵システムは、農業機械の買い替えなしでスマート技術を導入できる点が大きな特長だ。トラクター・田植機・移植機などに後付けで搭載可能で、RTK使用時には±25mmの高精度な操舵性能を実現する。
 
操作端末にはCat4クラスの高性能CPUを搭載した専用タブレットを採用し、日本語にも完全対応。さらに最新のPPP(精密単独測位)技術を搭載し、RTKのような地上基地局を設置せずとも、衛星のみで高精度な位置情報を取得できる。日本の準天頂衛星「みちびき」にも対応しており、国内での運用に最適化された仕様になっているという。

マゼックスは、国産ドローンメーカーとして日本全国の農業現場に寄り添い、課題解決型の製品開発とサポートを続けてきた。今回の提携も、単なる技術導入にとどまらず、現場にとって本当に使いやすく、導入しやすいスマート農業ソリューションの普及を目指すとしている。



株式会社マゼックス
https://mazex.jp/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
パックごはん定期便