北海道で「スマート農業異業種連携プロジェクト」7月23日開催

2019年7月30日、独立行政法人中小企業基盤整備機構北海道本部は、ビジネスマッチングサイトJ-GoodTechの活用により、「第1回スマート農業異業種連携プロジェクト」を実施。生産者と協力企業による農業現場での実体験を通じ、農業分野でのマッチング支援を強化していく。



農業従事者の正確なニーズを連携企業の膝元へ

J-GoodTechは、経済産業省所管の中小機構が運営する、日本の中小企業と国内大手企業・海外企業を繋ぐためのビジネスマッチングサイト。ニーズの受信と提案を行うことで国内外の企業を結びつけるとともに、登録企業による製品開発や新規取引などを支援する枠組みだ。

J-GoodTechを通じて自社製品や技術情報のプロモーション、ニーズに合わせた法人情報の検索ができるほか、登録企業同士の直接の情報交換やマッチング、さらにはコーディネーターによるマッチングサポートも実施している。2014年10月の開設以降、同サイトを通じてさまざまな産業の連携が実現しているが、現在においてとりわけ注目を浴び、活用への期待が高まっているのはスマート農業分野だ。

農業の現場では、人手不足の解消や安定した生産体制確立のため、IoTドローン、AIなどのロボット技術ICT導入への関心が高まっているが、新たな技術を開発する企業に農業現場の課題が正確に伝わっておらず、ニーズに応えきれていない現状がある。

このことを背景に、中小機構はJ-GoodTech活用の一環として、農業生産法人Ambitious Farm株式会社と協同で「第1回スマート農業異業種連携プロジェクト」を実施する。

同プロジェクトには、協力企業が実際に農業現場の環境データを取得し、農作業を体験することで相互理解に繋げる一方、農家のニーズに応えるための的確な提案を行う目的がある。同プロジェクトの趣旨に賛同する受入農家と参加企業の募集を開始し、農業従事者と技術のマッチングを積極的に支援していく方針だ。


「第1回スマート農業異業種連携プロジェクト」概要

【日時】
2019年7月30日 8時~14時

【会場】
Ambitious Farm株式会社(〒067-0021 北海道江別市豊幌26-44)

【タイムスケジュール】
8:00 現地集合
(1)ミニトマト・ブロッコリー収穫作業体験
(2)昼食意見交換会
14:00 終了後、現地解散

【参加方法】
下記問い合わせ先へ個別に連絡
011-210-7472
matsushiro-hokkaido@smrj.go.jp
中小企業基盤整備機構北海道本部

【申込期限】
2019年7月23日

<参考URL>
スマート農業異業種連携プロジェクト
J-GoodTech
独立行政法人中小企業基盤整備機構
Ambitious Farm株式会社
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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