「九州ブロック版スマート農業サミット」8月23日に開催 ロボット茶摘み機やラジコン草刈機体験も

九州農政局は、鹿児島堀口製茶有限会社(鹿児島県志布志市)において、ロボット茶摘み機、ラジコン草刈機、自動散水制御装置の活用現場を見ることができる「九州スマート農業技術情報連絡会議現地研修会~『九州ブロック版スマート農業サミット』~」を8月23日(金)に開催する。

農業者やスマート農業の普及に関わる方々などに対し、身近にスマート農業にふれられる場を提供し、スマート農業の実用化を推進するのが目的だ。参加には事前申し込みが必要で、申込はインターネットから可能で、申し込み締め切りは2019年8月16日(金)までとなっている。希望すれば駅や空港からの無料送迎バス(定員あり)に乗ることもできる。



九州スマート農業技術情報連絡会議現地研修会
~『九州ブロック版スマート農業サミット』~について

「実証計画等の発表」と「実演会」の2部構成からなり、「実証計画等の発表」の部では、「堀口製茶スマート実証コンソーシアム」が行うスマート農業実証事業の取組概要の説明及び意見交換等が、「実演会」ではロボット茶摘採機、ラジコン草刈機、自動散水制御装置の使用の実演がされる。参加者も体験が可能で、参加可能人数は100名程度を予定している。

鹿児島堀口製茶有限会社は、スマート農業を強力に推し進めるために開始された「スマート農業加速化実証プロジェクト」で、実証プロジェクトを実施する事業者に採択されている。実施する実証プロジェクト名は「IoT技術・ロボット化技術を活用した大規模スマート茶業一貫体制の実証」である。

サミットの当日は、上記取組の概要や質疑応答なども行う。とはいえ、メインとなるのはスマート農業を行うために必要不可欠な農業機械の実演や体験だ。


スマート農業を推進するきっかけに

農業の担い手確保が深刻な問題となっている昨今、IoTやAI、ロボットなどの最先端技術を用いたスマート農業の拡大普及は喫緊の課題だ。しかし、頭ではスマート農業を推進する必要があるとわかっていても、機械の使い方を知らないと実践することはできない。

今回の研修で、ロボット茶摘採機やラジコン草刈機などを「見られ・試せ・体験できる」ことは、スマート農業のこれからの発展に非常に有意義な取り組みだといえる。草刈りや茶摘みなど手作業による地道な作業が必要とされていた作業が、機械で行えるとなれば、茶産業の省力化や能率は著しく向上すると見込まれる。

当日は屋外での実演となり気温の上昇が見込まれるので、飲み物の用意や日差し対策等の熱中対策をしっかりと行ったうえで参加していただきたい。


「九州スマート農業技術情報連絡会議現地研修会」
~九州ブロック版スマート農業サミット~の概要

<実証計画等の発表>

日時:2019年8月23日(金)、14時~15時
会場:志布志市有明地区公民館(鹿児島県志布志市有明町野井倉1756)

<実演会>

日時:2019年8月23日(金)、15時30分~16時30分
会場:鹿児島堀口製茶有限会社茶園(鹿児島県志布志市有明町野神北畑1479、1458-3)

<無料送迎バス>

鹿児島中央駅発着(鹿児島中央駅 → 発表会場 → 実演会場 → 鹿児島中央駅)

行き:鹿児島中央駅西口バス駐車場を11時50分に出発(交通機関の遅延等にかかわらず、定刻に出発)
帰り:実演会終了後、出発

鹿児島空港発着(鹿児島空港 → 発表会場 → 実演会場 → 鹿児島空港)

行き:鹿児島空港バスプールを正午(12時)に出発(交通機関の遅延等にかかわらず、定刻に出発)
帰り:実演会終了後、出発

<参考URL>
「九州スマート農業技術情報連絡会議現地研修会」~九州ブロック版スマート農業サミット~の開催について:九州農政局
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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