ヤンマー、収穫量モニター機能を搭載した大型コンバインを4月1日に発売

ヤンマーアグリ株式会社は、高出力エンジンと独自技術で高速な収穫作業を実現するコンバイン「YH6135/7135」を2023年4月1日(土)に発売する。販売価格は2006万4000円(税込)から。

「YH6135/7135」

キャビン内の足下空間

ヘッドクリアランス

キャビン内からの視界

大規模農家向けの大型汎用コンバイン


「YH6135/7135」は、高能率な作業を実現する史上最大クラス(138馬力)のエンジンを搭載した大規模農家向けの大型コンバイン。

「YH6135/7135」に搭載されているエンジン
排ガス規制をクリアする「DPF」を装着している

対象作物は稲と麦で、「快速二重胴」や「あざやかロータ」など、ロスのない脱穀処理を可能にする最新の技術も使用されている。

「快速二重胴」と「あざやかロータ」

「YH6135/7135」の特長は以下の通りだ。

1.高出力エンジン
ヤンマーコンバイン史上最大馬力の138PSエンジン「4TN101FDT-1SRC」を搭載し、高速作業を実現。ハイパワーと低燃費を両立したコモンレールエンジンに、排ガス中のNOx(窒素酸化物)を大幅に削減する尿素SCRシステム※1と、排気中の粒子状物質を捕集するDPF※2を装着することで排ガス規制をクリアしている。

※1Selective Catalytic Reduction(選択的触媒還元)
※2Diesel Particulate Filter(ディーゼル微粒子捕集フィルター)

2.ロスのない脱穀処理
高速刈りに対応した脱穀処理を実現するロングこき胴と送塵口処理胴を組み合わせた「快速二重胴」、広い揺動板で大量の籾を効率よく高精度に選別する「ワイド揺動板」、枝梗のついた籾をもみほぐし、取り除いて揺動板へ拡散する「あざやかロータ」の3つの技術を搭載。

3.新キャビン
使用頻度の低い操作レバーやスイッチなどをスイッチBOXに収納することで室内の空間を拡大し、視界性の良好な作業を実現。さらに、エンジンや作業部からの振動音の軽減、オートエアコン搭載で快適な作業が行える。

4.新・自動ロス制御

同社独自の自動制御技術を用いて籾のロスを検知し、チャフシープ、車速、送塵弁などの機能を自動で制御。5段階の制御レベルに応じて設定したロスの上限値を超えると制御が働き、収穫ロスを低減する。


5.自動刈高さ制御
圃場の凹凸を感知して一定の高さで刈取りを行う。


6.収穫量モニター機能(M仕様)
収穫量データと時間や位置の情報を組み合わせて圃場1枚あたりの収穫量を算出。収穫量のばらつきを見える化する「収穫量マッピング機能」や「スマートアシスト」アプリによる収穫情報の一括管理・表示など、ICTを活用した分析にも対応する。

製品情報


品名:ヤンマーコンバイン「YH6135/7135」
価格:2006万4000円(税込)~
作物:稲・麦
発売:2023年4月1日(土)


ヤンマーアグリ株式会社
https://www.yanmar.com/jp/about/company/yag/
 
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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