「スマート農業」に関する求人とは? 開発から現場まで新たな農業の担い手に
一見アナログで地道な作業に思える農業。しかし、農業現場には多かれ少なかれ、急速にAI・IoT・ドローン・ロボットといった最先端技術を用いた「スマート農業」が普及し始めています。
それと同時に、農作業を学び、土を耕して農作物を栽培・収穫するという現場での農作業から、さまざまなスマート農機やリモートセンシングなどを活用して、文字通り“スマートに農作業を行う”ようにもなってきました。こうした変化により、農業に従事したいと希望する方も求人情報も、様変わりしつつあります。
そこで今回は、一般的な農家・生産者ではなく、「スマート農業」に従事したり、それを活用した農業に取り組みたい人の求人にはどんなものがあるのか、スマート農業を実行する現場、スマート農業の研究開発などの職種も含めて探ってみました。
まず、大手就職・転職サイトの求人情報を調べてみると、「スマート農業」をうたっている求人は、大きく分けて4つくらいに分類されます。
「スマート農業」と言っても、農作業などを行うことには変わりありませんが、求人を見てみるとIoT・AI・ロボットといった技術を用いた「スマート農業」サービスや製品を開発・販売している企業の求人が多いようです。企業の規模は、大手企業からベンチャーやスタートアップまで幅広く存在し、大手企業は大規模なシステムを、スタートアップなどは特定の作物や技術に特化した研究開発を行っています。
いずれも、「スマート農業」というキーワードが注目されていることから、それを求人情報などで前面に押し出して募集している印象があり、必ずしも「スマート農業」自体に関わる仕事だけではありません。大企業では事務・人事・経理から営業・企画・開発まで多岐にわたり、スタートアップなどは主にエンジニア職の募集が多い傾向が見られます。
「スマート農業」で使われる技術の開発や、ソフトウェア・ハードウェアの開発といった、いわゆるエンジニア職を募集している企業も多数あります。
農業現場に出るというよりは、農業分野を対象とはしているものの、本質的には開発を目的としているケースです。医療で言えば、手術などを行う現場と、実験などを行う研究職との違いに似ていますね。
また、本業としては農業以外の業界の開発などを行っており、応用として農業分野にもその技術力を生かしたいと考えている企業も多くあります。
すでに自社のスマート農業技術を持っている会社が、それを生産者・自治体・JAなどに営業したり、困っている方にコンサルティングして販売する職種の求人もあります。
いわゆる営業職のため、農作業に直接触れる機会はあまり多くはなく、エンジニアとしての開発能力も求められてはいません。ただし、「スマート農業」や農業自体に関する一定の知識と、生産者の現状などを理解しておくことは必要でしょう。
ロボットトラクターやドローンなどを用いた「スマート農業」を、現場で実際に使って作業する求人もあります。農業法人の作業者として携わる、いわば農業法人への就職といった形が近く、社員として農業に携わるイメージです。
基本的な仕事は農作業なので、現場で栽培に携わりたいけれど、自分で土地を持って栽培するまでは難しい、あるいは農業経験がないけれど、それを補うスマート農業技術を実際に活用できる現場仕事と言えます。
このように見てみると、「スマート農業」や「アグリテック」に取り組む企業の求人数自体は確実に増えていると言えるでしょう。ただし、実際の仕事内容としては、そのような企業の一般職もあれば、エンジニアといった技術開発部門、それらを販売する営業部門、そして実際に栽培などを行う農作業部門などが含まれているため、自分が希望している業務が行えるかどうか、しっかり求人情報を確認することが大切です。
最先端の農業=スマート農業というイメージから、スマート農業に携わる仕事がしてみたい、と考えることは間違いではありませんし、これからさらに求められていくでしょう。ただし、職種に応じて求められるスキルや知識は変わってきます。そのあたりを考えてみましょう。
日本の生産者や農業関係者が培ってきた栽培技術や知見は、世界的に見ても品質面で優れていると言われています。しかし、品質向上を目指すスマート農業は、高付加価値で高額な農産物を販売できることが前提です。
例えば、糖度などで味が評価できるいちごやぶどうなどの果樹と、有機栽培や農薬を使用せずに栽培したという安全・安心をウリにする野菜とでは、その価値の付け方もまったく異なるでしょう。
エンジニア職として、AIやドローン制御などの開発を行うのであれば、現場での農作業を求められることは少ないかもしれません。しかし、現場の生産者が困っていることを解決するための技術を開発することと、AIやセンシングといった技術があるからそれを農業に応用してビジネスにしたいというケースでは、単にパソコンの前でプログラミングしていればいいというものでもありません。
実際に「スマート農業」で成果を挙げている企業の多くは、農作業の現場に自分自身も足を運び、試行錯誤を繰り返し、生産者の意見も取り入れながら、実際に役に立つ技術を開発・販売しています。
もしスマート農業に取り組む企業で、未来の農業としてのスマート農業に携わりたいと考えているのなら、生産者の声を第一に聞きつつ、個人ではなく広く多くの生産者の役に立つスマート農業に携わる人材になることが大切でしょう。たとえそれが、スマート農業製品の販売営業でも、技術開発でも、コンサルティングでも、その根本は変わらないと思います。
これらの情報を整理して、スマート農業関連の求人をどう見極めればいいかを、ここで整理してみます。
求人情報サイトを検索してみてまず読むべきは、スマート農業に取り組む企業のコーポーレートサイト。そのなかでも、求人情報や新卒を対象とした求人情報です。
一番大切なのは、会社のメイン事業が農業なのかそれ以外かというところ。メイン事業が順調だから、第2、第3の基幹事業を探したいからスマート農業を開発しているという企業と、スマート農業だけをメインに開発している企業とでは、実際に就職してからの業務内容や部署の移動・転籍なども変わってきます。
ただし、これはどちらがいいということではなく、どちらがより自分が求める仕事をできるかという視点で考えるべきです。新規事業にチャレンジしたいのか、農業一本の企業でチャレンジしたいのかとも言い換えられます。
自分が興味を持っているスマート農業のサービスや製品は、完成しているのか開発中なのか、を知っておくことも重要です。
すでに製品としてリリースされているのなら、その売上や評判などを見ることで、農業界での反響などを知ることができます。逆に、まだ未完成で実証実験などを行っているのであれば、自分の手で新しいサービスや製品を生み出したい、という意欲のある人に向いているでしょう。
「スマート農業実証プロジェクト」のような、国からの補助金をいただいて開発している技術も数多くありますが、それらが実際に現場で活用できるものか、現場の役に立ち、農業界を変えるほどの発明になれるのか、といったところも、自分なりに考えてみるのもいいでしょう。
求人の内容は開発のみなのか、営業や現地作業なども含まれているのか、といった表記によって、実際の仕事内容もかなり変わってきます。
デスクワークとして開発だけに集中できるのか、自ら生産者に意見を聞いたり圃場に出向いて現場を見られるのかといった仕事のやり方の部分は、企業によってさまざまです。
「スマート農業」とひと口に言っても、AIのような解析技術なのか、ロボットトラクターのようなハードウェアなのか、スマホアプリのようなユーザーサービスなのか、管理された植物工場のような大規模施設なのかでは、仕事も必要な知識や技能もまったく異なります。
いずれの場合も、自分がどのようなスマート農業に携わりたいと思っているのか、ひいてはそのスマート農業技術によってどんな日本の農業の課題を解決したいと考えているのか、というところを自分の中で整理してみることが大切です。
その上で、自分にできることとやってみたいことを重ね合わせれば、自分に合った企業を見つけることができるでしょう。
最後に、「スマート農業」をキーワードにして探せる求人情報サイトもいくつかご紹介します。農業というと、実家が農家でなければ携われないというイメージがありますが、想像以上にたくさんの求人が登録されています。
マイナビグループが運営する求人情報サイト「転職ナビ」には、「スマートアグリ・農業ICT」という専門ページが用意されています。エンジニアから農作業までさまざまな情報が集まっているので、業界を知る上でも便利です。
また、マイナビといえば「マイナビ農業」という農業専門サイトも運営されており、こちらにも就農関係の情報や、各種就農につながるイベントなども実施されています。地方の情報や就農のための準備、学べる学校などの情報が充実していたり、スマート農業関連企業の実例も掲載されているので、どんな企業があるのかを探すうえで参考になるでしょう。
https://tennavi-job.com/smartagriculture/
転職大手の「doda」には、ITエンジニアから農業資材の営業まで幅広い情報が集まっています。「スマート農業」と検索すると一般的な農業関係の企業もヒットしますが、エンジニア系の開発職が多い印象があります。
大企業からスタートアップまで、幅広い求人情報があるので、求人情報によってスマート農業市場をじっくり調べてみるのにも最適です。
https://doda.jp/keyword/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E3%80%80%E6%B1%82%E4%BA%BA/
印象的なTVCMでもおなじみの転職情報サイト。アルバイトのサイトというイメージが強めですが、エンジニア、コンサルタント、販売など多岐にわたる企業が登録しています。「スマート農業」での検索も可能です。
https://jp.indeed.com/jobs?q=%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E8%BE%B2%E6%A5%AD&from=mobRdr&utm_source=%2Fm%2F&utm_medium=redir&utm_campaign=dt&vjk=9436472acd068053
「求人ボックス」には、「農業 ICT」といった検索項目が用意されており、開発系の企業から一般の農業関連企業、農業法人までさまざまな求人が検索できます。
また、検索結果として、その業界の求人数、平均年収などのトレンドが見えるところも特徴。業界の動向を知る上でも活用したいサイトです。
https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/%E8%BE%B2%E6%A5%AD-ICT%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B
名前のとおり、農家としての仕事情報が豊富に集まっているサイト。「スマート農業」に関わる求人は決して多くはないものの、スマート農業を導入・活用している農業法人の求人も増えています。
https://www.agreen.jp/
実際のところ、「スマート農業」というキーワードから就職先や求人募集を探す人は多くはないかもしれません。しかし、求人情報の中にこの言葉が含まれているかどうかが、未来志向の企業・農業法人かどうかを示すポイント、という考え方もできます。
昔ながらの伝統的な栽培方法を継承している企業は、アートや陶芸などの職人のような素晴らしい技術を持っています。そのような農業を継承していきたい人もたくさんいるでしょう。
一方で、国内や世界の食料問題を解決したいといったより広い考えから、栽培技術を効率化・省力化して、持続可能な社会を作りたいと考える人もいると思います。
どちらの方が給料がいいのか、やりがいがあるのか、将来性があるのか、といったさまざまな視点がありますが、最終的には「農業」という業界にどのように関わりたいか、という本人の希望次第です。
そして、どのようなかたちにせよ、今後「スマート農業」はより身近で当たり前の技術として普及していくと考えられます。これからの農業のあり方や、自分自身の将来設計を考える上でも、農業界を志すすべての方に「スマート農業」は必須のキーワードになっていくのかもしれません。
それと同時に、農作業を学び、土を耕して農作物を栽培・収穫するという現場での農作業から、さまざまなスマート農機やリモートセンシングなどを活用して、文字通り“スマートに農作業を行う”ようにもなってきました。こうした変化により、農業に従事したいと希望する方も求人情報も、様変わりしつつあります。
そこで今回は、一般的な農家・生産者ではなく、「スマート農業」に従事したり、それを活用した農業に取り組みたい人の求人にはどんなものがあるのか、スマート農業を実行する現場、スマート農業の研究開発などの職種も含めて探ってみました。
「スマート農業」に関する求人はどんなもの?
まず、大手就職・転職サイトの求人情報を調べてみると、「スマート農業」をうたっている求人は、大きく分けて4つくらいに分類されます。
1. 「スマート農業」のサービスなどを販売している企業の一般的な求人
いずれも、「スマート農業」というキーワードが注目されていることから、それを求人情報などで前面に押し出して募集している印象があり、必ずしも「スマート農業」自体に関わる仕事だけではありません。大企業では事務・人事・経理から営業・企画・開発まで多岐にわたり、スタートアップなどは主にエンジニア職の募集が多い傾向が見られます。
2. 「スマート農業」のIoTやソフトウェアなどのエンジニア求人
「スマート農業」で使われる技術の開発や、ソフトウェア・ハードウェアの開発といった、いわゆるエンジニア職を募集している企業も多数あります。
農業現場に出るというよりは、農業分野を対象とはしているものの、本質的には開発を目的としているケースです。医療で言えば、手術などを行う現場と、実験などを行う研究職との違いに似ていますね。
また、本業としては農業以外の業界の開発などを行っており、応用として農業分野にもその技術力を生かしたいと考えている企業も多くあります。
3. 「スマート農業」を販売する営業・コンサルティング
すでに自社のスマート農業技術を持っている会社が、それを生産者・自治体・JAなどに営業したり、困っている方にコンサルティングして販売する職種の求人もあります。
いわゆる営業職のため、農作業に直接触れる機会はあまり多くはなく、エンジニアとしての開発能力も求められてはいません。ただし、「スマート農業」や農業自体に関する一定の知識と、生産者の現状などを理解しておくことは必要でしょう。
4.「スマート農業」を活用した栽培などの農作業実務
ロボットトラクターやドローンなどを用いた「スマート農業」を、現場で実際に使って作業する求人もあります。農業法人の作業者として携わる、いわば農業法人への就職といった形が近く、社員として農業に携わるイメージです。
基本的な仕事は農作業なので、現場で栽培に携わりたいけれど、自分で土地を持って栽培するまでは難しい、あるいは農業経験がないけれど、それを補うスマート農業技術を実際に活用できる現場仕事と言えます。
このように見てみると、「スマート農業」や「アグリテック」に取り組む企業の求人数自体は確実に増えていると言えるでしょう。ただし、実際の仕事内容としては、そのような企業の一般職もあれば、エンジニアといった技術開発部門、それらを販売する営業部門、そして実際に栽培などを行う農作業部門などが含まれているため、自分が希望している業務が行えるかどうか、しっかり求人情報を確認することが大切です。
「スマート農業」に携わりたい人に必要なこと
最先端の農業=スマート農業というイメージから、スマート農業に携わる仕事がしてみたい、と考えることは間違いではありませんし、これからさらに求められていくでしょう。ただし、職種に応じて求められるスキルや知識は変わってきます。そのあたりを考えてみましょう。
日本の生産者や農業関係者が培ってきた栽培技術や知見は、世界的に見ても品質面で優れていると言われています。しかし、品質向上を目指すスマート農業は、高付加価値で高額な農産物を販売できることが前提です。
例えば、糖度などで味が評価できるいちごやぶどうなどの果樹と、有機栽培や農薬を使用せずに栽培したという安全・安心をウリにする野菜とでは、その価値の付け方もまったく異なるでしょう。
エンジニア職として、AIやドローン制御などの開発を行うのであれば、現場での農作業を求められることは少ないかもしれません。しかし、現場の生産者が困っていることを解決するための技術を開発することと、AIやセンシングといった技術があるからそれを農業に応用してビジネスにしたいというケースでは、単にパソコンの前でプログラミングしていればいいというものでもありません。
実際に「スマート農業」で成果を挙げている企業の多くは、農作業の現場に自分自身も足を運び、試行錯誤を繰り返し、生産者の意見も取り入れながら、実際に役に立つ技術を開発・販売しています。
もしスマート農業に取り組む企業で、未来の農業としてのスマート農業に携わりたいと考えているのなら、生産者の声を第一に聞きつつ、個人ではなく広く多くの生産者の役に立つスマート農業に携わる人材になることが大切でしょう。たとえそれが、スマート農業製品の販売営業でも、技術開発でも、コンサルティングでも、その根本は変わらないと思います。
「スマート農業」関連の求人探しのコツ
これらの情報を整理して、スマート農業関連の求人をどう見極めればいいかを、ここで整理してみます。
企業のメイン事業は農業かそれ以外か
求人情報サイトを検索してみてまず読むべきは、スマート農業に取り組む企業のコーポーレートサイト。そのなかでも、求人情報や新卒を対象とした求人情報です。
一番大切なのは、会社のメイン事業が農業なのかそれ以外かというところ。メイン事業が順調だから、第2、第3の基幹事業を探したいからスマート農業を開発しているという企業と、スマート農業だけをメインに開発している企業とでは、実際に就職してからの業務内容や部署の移動・転籍なども変わってきます。
ただし、これはどちらがいいということではなく、どちらがより自分が求める仕事をできるかという視点で考えるべきです。新規事業にチャレンジしたいのか、農業一本の企業でチャレンジしたいのかとも言い換えられます。
スマート農業サービスは開発中か完成しているか
自分が興味を持っているスマート農業のサービスや製品は、完成しているのか開発中なのか、を知っておくことも重要です。
すでに製品としてリリースされているのなら、その売上や評判などを見ることで、農業界での反響などを知ることができます。逆に、まだ未完成で実証実験などを行っているのであれば、自分の手で新しいサービスや製品を生み出したい、という意欲のある人に向いているでしょう。
「スマート農業実証プロジェクト」のような、国からの補助金をいただいて開発している技術も数多くありますが、それらが実際に現場で活用できるものか、現場の役に立ち、農業界を変えるほどの発明になれるのか、といったところも、自分なりに考えてみるのもいいでしょう。
エンジニアとして現場に行くかどうか
求人の内容は開発のみなのか、営業や現地作業なども含まれているのか、といった表記によって、実際の仕事内容もかなり変わってきます。
デスクワークとして開発だけに集中できるのか、自ら生産者に意見を聞いたり圃場に出向いて現場を見られるのかといった仕事のやり方の部分は、企業によってさまざまです。
「スマート農業」とひと口に言っても、AIのような解析技術なのか、ロボットトラクターのようなハードウェアなのか、スマホアプリのようなユーザーサービスなのか、管理された植物工場のような大規模施設なのかでは、仕事も必要な知識や技能もまったく異なります。
いずれの場合も、自分がどのようなスマート農業に携わりたいと思っているのか、ひいてはそのスマート農業技術によってどんな日本の農業の課題を解決したいと考えているのか、というところを自分の中で整理してみることが大切です。
その上で、自分にできることとやってみたいことを重ね合わせれば、自分に合った企業を見つけることができるでしょう。
「スマート農業」に関する求人情報サイト
最後に、「スマート農業」をキーワードにして探せる求人情報サイトもいくつかご紹介します。農業というと、実家が農家でなければ携われないというイメージがありますが、想像以上にたくさんの求人が登録されています。
スマートアグリ・農業ICT 転職ナビ(マイナビ)
マイナビグループが運営する求人情報サイト「転職ナビ」には、「スマートアグリ・農業ICT」という専門ページが用意されています。エンジニアから農作業までさまざまな情報が集まっているので、業界を知る上でも便利です。
また、マイナビといえば「マイナビ農業」という農業専門サイトも運営されており、こちらにも就農関係の情報や、各種就農につながるイベントなども実施されています。地方の情報や就農のための準備、学べる学校などの情報が充実していたり、スマート農業関連企業の実例も掲載されているので、どんな企業があるのかを探すうえで参考になるでしょう。
https://tennavi-job.com/smartagriculture/
doda(デューダ)
転職大手の「doda」には、ITエンジニアから農業資材の営業まで幅広い情報が集まっています。「スマート農業」と検索すると一般的な農業関係の企業もヒットしますが、エンジニア系の開発職が多い印象があります。
大企業からスタートアップまで、幅広い求人情報があるので、求人情報によってスマート農業市場をじっくり調べてみるのにも最適です。
https://doda.jp/keyword/%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E8%BE%B2%E6%A5%AD%E3%80%80%E6%B1%82%E4%BA%BA/
Indeed(インディード)
印象的なTVCMでもおなじみの転職情報サイト。アルバイトのサイトというイメージが強めですが、エンジニア、コンサルタント、販売など多岐にわたる企業が登録しています。「スマート農業」での検索も可能です。
https://jp.indeed.com/jobs?q=%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88%E8%BE%B2%E6%A5%AD&from=mobRdr&utm_source=%2Fm%2F&utm_medium=redir&utm_campaign=dt&vjk=9436472acd068053
求人ボックス
「求人ボックス」には、「農業 ICT」といった検索項目が用意されており、開発系の企業から一般の農業関連企業、農業法人までさまざまな求人が検索できます。
また、検索結果として、その業界の求人数、平均年収などのトレンドが見えるところも特徴。業界の動向を知る上でも活用したいサイトです。
https://xn--pckua2a7gp15o89zb.com/%E8%BE%B2%E6%A5%AD-ICT%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B
農家のおしごとナビ
名前のとおり、農家としての仕事情報が豊富に集まっているサイト。「スマート農業」に関わる求人は決して多くはないものの、スマート農業を導入・活用している農業法人の求人も増えています。
https://www.agreen.jp/
農業を通してどんな世界を実現したいか
実際のところ、「スマート農業」というキーワードから就職先や求人募集を探す人は多くはないかもしれません。しかし、求人情報の中にこの言葉が含まれているかどうかが、未来志向の企業・農業法人かどうかを示すポイント、という考え方もできます。
昔ながらの伝統的な栽培方法を継承している企業は、アートや陶芸などの職人のような素晴らしい技術を持っています。そのような農業を継承していきたい人もたくさんいるでしょう。
一方で、国内や世界の食料問題を解決したいといったより広い考えから、栽培技術を効率化・省力化して、持続可能な社会を作りたいと考える人もいると思います。
どちらの方が給料がいいのか、やりがいがあるのか、将来性があるのか、といったさまざまな視点がありますが、最終的には「農業」という業界にどのように関わりたいか、という本人の希望次第です。
そして、どのようなかたちにせよ、今後「スマート農業」はより身近で当たり前の技術として普及していくと考えられます。これからの農業のあり方や、自分自身の将来設計を考える上でも、農業界を志すすべての方に「スマート農業」は必須のキーワードになっていくのかもしれません。
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