農業研究の事例紹介プログラム「農の匠による教養講座」が1〜3月の受講生を募集中

新規就農支援や企農塾の開催など、農業経営の基盤強化と規模拡大をサポートを行う「NPO法人農業支援センター」が、2019年10月から開始したプログラム『農の匠による教養講座』における2020年1月・2月・3月の受講生を募集している。料金は各回とも3000円。

講座案内

『農の匠による教養講座』は、NPO法人農業支援センターが行う「企農塾」のプログラムで、農業者や生産者を対象に毎月1テーマで開催されており、大学教授など各専門分野の第一人者による研究事例を紹介するものだ。

過去3回の開催では「農業経営」(筑波大学教授 納口るり子氏)や「土づくり」(東京大学教授 松本聡氏)、「食品加工」(豊橋技術科学大学客員教授 杉山純一氏)についてが講義され、2019年11月時点の受講人数は延べ66名。

定員は各回50名で受講料は3,000円。開催日の1週間前を〆切としているが、定員に満たない場合は前日まで延長するとのこと。

申し込みは、NPO法人農業支援センターのホームページの応募フォーム、もしくはFAXで受け付けている。
(※申し込み用紙はサイトからダウンロード可能)

11月22日 土づくりの講義の様子(東京大学松本教授)2019年11月22日に開催された「土づくり」講義の様子

1月〜3月のテーマは「食育」「環境保全型農業」「スマート農業」

2020年1月・2月・3月は「食育」「環境保全型農業」「スマート農業」をテーマにした講座が予定されている。

概要は下記の通り。

1月:テーマ「食育」(講師:茨城大学農学部 教授 宮口右二氏)

日時:2020年1月23日 13:30~16:00
場所:茨城大学阿見キャンパス こぶし会館
住所:茨城県稲敷郡阿見町中央3丁目21ー1
料金:3,000円

2月:テーマ「保全しながら生産する新たな道」(講師:茨城大学農学部 教授 小松崎将一氏)

日時:2020年2月28日 13:30~16:00
場所:茨城大学阿見キャンパス こぶし会館
住所:茨城県稲敷郡阿見町中央3丁目21ー1
料金:3,000円

3月:テーマ「作物モニタリングによるスマート農業への道」(講師:東京農業大学 教授 島田沢彦氏)

日時:3月27日 13:30~16:00
場所:東京農業大学世田谷キャンパス 1号館213
住所:東京都世田谷区桜丘1丁目1-1
料金:3,000円

「農業の未来」を考える機会に


大学での研究は、商品化・普及が進むまでタイムラグがあり、農業現場での活用に至るまでは多くの労力と時間を要するといわれている。

『農の匠による教養講座』の開催は、農業者が最新研究動向へのアンテナを高め、幅広い分野の知識を得ることで「農業の未来」を考える機会を創出することを目的としている。

今回の募集にあたり、NPO法人農業支援センターでは、
将来の技術開発を見越した経営ビジョンの策定や資金調達等の導入準備など、農業経営を考えるヒントや研究者視点での新しい発想をお届けできれば幸いです。
とコメントしている。


NPO法人農業支援センター
http://www.nou-sien.org/

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WRITER LIST

  1. よないつかさ
    1994年生まれ、神奈川県横浜市出身。恵泉女学園大学では主に有機栽培について学び、生活園芸士の資格を持つ。農協に窓口担当として5年勤め、夫の転勤を機に退職。アメリカで第一子を出産し、子育てをしながらフリーライターとして活動。一番好きな野菜はトマト(アイコ)。
  2. syonaitaro
    1994年生まれ、山形県出身、東京農業大学卒業。大学卒業後は関東で数年間修業。現在はUターン就農。通常の栽培よりも農薬を減らして栽培する特別栽培に取り組み、圃場の生産管理を行っている。農業の魅力を伝えるべく、兼業ライターとしても活動中。
  3. 槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  4. 沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  5. 田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。