JAグループ主催の起業家育成プログラム「GROW& BLOOM」の採択者が決定

スタートアップとの共創を目的に、JAグループ全国組織8団体が開設した一般社団法人AgVenture Lab(以下、あぐラボ)は、起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期の採択者を決定した。

約100件の応募の中から、基礎から学ぶ「GROWコース」に17名、実践的な「BLOOMコース」に6組8名を採択し、2025年6月25日(水)からプログラム講座をスタートしている。

GROW&BLOOM第2期の採択者

ビジネスアイデアの事業化をトータルサポート


あぐラボは、スタートアップとの共創を目的に、JAグループ全国組織8団体(全国農業協同組合中央会、全国農業協同組合連合会、全国共済農業協同組合連合会、農林中央金庫、家の光協会、日本農業新聞、農協観光)が共同で設立。スタートアップやパートナー企業、大学、行政などと共創し、さまざまな知見やテクノロジーを活用しながら、新たな事業創出、サービス開発、地域課題の解消を目指している。

「GROW&BLOOM」は、あぐラボが主催する起業家育成プログラム。起業に興味がある、もしくは1年以内に起業を目指す学生・社会人や、起業間もないスタートアップ企業が対象で、2024年度からスタートした。JAグループが持つ資源やノウハウを活用し、メンターによるサポートなどを通じて、ビジネスアイデアの具現化や事業化を目指す。

同プログラムでは、GROWコースとBLOOMコースの2コースを用意。GROWコースは、まだ具体的なプランを持っていない人を対象に、マインドセットの構築からビジネスモデルの策定まで一貫したカリキュラムを通じて、アイデア段階の企画を磨いていく。

BLOOMコースは、実際に会社を設立し、そのための資金調達を目指す人向けに専門的な支援を提供。メンタリングと具体的な手順を踏むことで、アイデアや事業を次のレベルへと押し上げる。

第2期のBLOOMコース採択者は以下の通り。

法人名:株式会社Aurora soup
代表者名:三川 裕一郎、村松 尭
事業概要:常温での保存可能な具沢山、無添加の心あたたまる食品の企画・販売。

法人名:株式会社SATSOIL
代表者名:三田 琳太郎
事業概要:衛星データを活用した土壌診断システムの開発・販売。

法人名:FAIR Aid株式会社
代表者名:武田 惇宏、小笠原 夕帆
事業概要:地域の農作物が持つ免疫調節機能の定量化、ブランド価値向上。

法人名:合同会社MintAnd
代表者名:牧方 咲良
事業概要:地元青森の特産品であるホタテの貝殻を樹脂や日用品へのアップサイクル、地域課題解決。

法人名:※未定
代表者名:竹内 啓悟
事業概要:地域コミュニティと人をつなぐCtoCプラットフォーム

法人名:※未定
代表者名:松永 博充
事業概要:千葉大発!「植物タンパク質による新たな食肉資源」の創造。

なお、GROWコースについては、事業化アイデアがまだ具体的ではないため採択者を公表していない。


一般社団法人AgVenture Lab
https://agventurelab.or.jp/
GROW&BLOOM
https://grow-bloom.agventurelab.or.jp/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
パックごはん定期便