農地環境を可視化し省力化や生産性向上を支援 「IoTCanvas」と「Agri Palette」が連携

企業のデジタル変革を支援するIoTBASE株式会社が提供する「IoTCanvas」が、株式会社Momoの農業IoT「Agri Palette」との連携を発表した。


「現場の見える化」で業務課題の解決を目指す「IoTCanvas」


IoTCanvasは、「現場の見える化」で業務課題の解決を目指すIoTクラウドサービスだ。用途別パックの中から必要なものを組み合わせるだけで、業務に合ったIoTアプリケーションが簡単に構築できる仕組みになっている。パッケージを選ぶだけなので、特別な知見がなくても安価にIoT化進めることができるそう。

用途別パックの一覧。※2019年12月1日現在

IoTCanvasの導入例

農業の見える化を実現した「Agri Palette」


Agri Paletteは、Momoが農業法人を対象に提供してきたハードウェア/データハブのプラットフォームを、サードパーティ企業向けに開放したサービス。独自技術である「PaletteIoT」を用いて、農業や介護、除雪、建設など、さまざまな分野の「見える化」を推進している。

Agri Paletteでは、CO2センサや日照量センサ、温度湿度センサ、土壌一体型(EC・水分量・温度)センサ、土壌Phセンサの5機種が、1つのデバイスのみの購入で利用できる。
取得可能なデータは8種類。

Agri Paletteのチャート図

連携による2つの「見える化」で農地環境の可視化


今回の連携は、IoTCanvasが行ってきた「現場の見える化」による支援を農地や農業用ハウス内にも広げ、農業の省力化や生産性向上につなげていくことが目的だという。


連携によりAgri Paletteがもつ5機種のセンサーとの接続が可能になり、農地環境の可視化にも活用できるようになった。


IoTCanvas
https://iotbase.co.jp/service/iot-canvas/
IoTBASE株式会社
https://iotbase.co.jp/
株式会社Momo
https://momo-ltd.com/

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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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