稲作栽培の動画学習サービス「お米未来塾」が公開 「儲かる稲作」の普及で農家を支援

株式会社神明ホールディングスは、稲作栽培の基礎や応用技術、経営ノウハウを体系的に学ぶことができる動画配信サービス「お米未来塾」を2020年4月にオープンした。

料金は月額500円(税込)で、農業者や新規就農希望者、農業生産法人、農業関連企業、農業学校生徒等などが対象。オープン記念として同社が厳選した20本の講義動画が2カ月間無料で公開されている。


お米未来塾を運営する神明ホールディングスは、米や砂糖、雑穀、小麦粉等の卸売等を行う企業で、日本の水田文化を守り、「日本のお米の素晴らしさ・美味しさ」を国内外に広めることをメッセージに掲げている。

日本の文化である「稲作」を守り育てる学習サービス


お米未来塾は、作付け面積が減少しつつある日本の「稲作」を守り育てることを目的に開設された、eラーニング(動画講義)による学習サービスだ。


動画は1本/15分程度で、先進的栽培を実践する農業生産法人や各種研究機関、メーカーなど各分野のスペシャリストを講師に迎え、生産農家が長年をかけ培ってきた稲作栽培の知恵や、スマート農業技術の活用法、成功農業者の経営モデルなどを学ぶ。

講義では、種もみ準備や苗作り、圃場の準備、田植え作業など、稲作栽培の基礎となる知識が学べるほか、農業機械の取り扱いや安全対策、スマート農業技術の活用法など、稲作栽培に付随する技術や方法も学べるという。


稲作の概況や生産管理など、生産効率アップのための経営ノウハウが学べる講義も用意されており、今後は収量や収益目標を設定する事業計画手法を解説した講義動画の公開も予定しているとのこと。


コンテンツは毎月追加・更新される予定で、情報サイトでは生産者を取材した連載コラムなどが掲載される。

お米未来塾では、「気軽。役立つ。頼りになる。」をコンセプトに、今後もコンテンツの充実を進め「儲かる稲作」の普及に努めると共に、生産農家の永続的発展に寄与したい考えだ。


お米未来塾情報サイト
https://okomemirai.jp/
株式会社神明ホールディングス
https://www.akafuji.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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