農林水産省と全国農業会議、50〜60歳のシニア世代向け農業研修事業に助成金

農林水産省と一般社団法人全国農業会議所(全国新規就農相談センター)は、シニア世代向け農業研修の助成事業「シニア世代の新規就農に向けた農業研修支援事業」の第2回目の募集を開始した。募集期間は2020年4月16日(木)から5月15日(金)まで。

農林水産省は同事業を通じ、「シニア世代の新規就農に向けた研修を支援することで、地域農業の支え手となる人材を確保・育成したい」としている。



50歳代の就農希望者を支援


「シニア世代の新規就農に向けた農業研修支援事業」は、50歳代(50歳~59歳)の就農希望者を対象とした農業研修を支援する研修機関向けの補助事業だ。

対象となる研修機関は、都道府県や市町村、農業協同組合、農業大学校、社団法人、財団法人、NPO法人などで、研修指導費や資格取得講習費、外部講師費など、営農技術習得に係る費用のうち、最大120万円(研修者1人当たり)を支援する。

助成の条件となる研修内容には、研修者の年齢を開始時点で50歳以上60歳未満とするほか、自営就農や親元就農、雇用就農など強い就農意欲を持つ希望者のみを対象としている。

助成期間は2021年3月末まで。募集要領および申請方法は、全国新規就農相談センターのホームページで確認できるほか、下記各都道府県の農業会議でも問い合わせを受け付けている。


「シニア世代の新規就農に向けた農業研修支援事業」問い合わせ・申請先(都道府県別)
https://www.maff.go.jp/j/press/keiei/zinzai/attach/pdf/200416-1.pdf
全国新規就農相談センターホームページ
https://www.be-farmer.jp/service/senior/
農林水産省「シニア世代の新規就農に向けた農業研修支援事業」
https://www.maff.go.jp/j/press/keiei/zinzai/200416.html
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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