全国種苗販売店と連携した農業者向けプラットフォーム「オアシス」がリリース

農業者向け情報活用サイトの開発・運営を手がけるOasis株式会社は、全国種苗販売店ネットワークと連携して開発した新たなプラットフォーム「オアシス」を2020年6月1日にリリースした。入会金・年会費は無料。

Oasisは福岡県久留米市に本拠を置く企業。同社は「オアシス」の開設にあたり、「人と地域のコミュニケーションを円滑に図ることで農業課題の解決を目指す」とコメントしている。

Oasisのトップ画面イメージ

オンラインとオフラインを融合した農業者専門のプラットフォーム


「オアシス 」は、オンラインとオフラインを融合した農業者向けのプラットフォームだ。

サイト内では、種苗や資材、農薬などの商品がオンラインで購入できるほか、登録地域の天気や市場での取引状況、病害虫の発生状況や対処方法が公開されている。


購入した商品は、地元福岡県の風土を熟知した農業の専門家達がオフライン(直接受渡)で配達。希望者にはその場で営農指導も行ってくれるという。

代金の支払いは、クレジットや口座振替などキャッシュレス決済を採用しているため、現金の準備や金融機関への振込も必要ない。

サイトでは、種苗の在庫情報や品種説明会、展示会などの案内も行っており、現在は薬剤の散布や収穫手伝いなど、農業者が農業スキル相互にシェアする助け合い機能の開発も進めているそうだ。

日本の農業は現在、農業者の高齢化や人材不足、後継者の問題、耕地面積の減少、新型コロナウイルス感染拡大の影響など多くの課題を抱えている。同社ではサイトの運営を通じ、農家が農作物の生産に集中できる環境を提供していきたい考えだ。


Oasis株式会社
https://oasis4a-lp.studio.design/
農業者向け情報活用サイト「オアシス」
https://app.oasis4a.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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