農林水産省、風水害の「予防減災情報」をHPとMAFFアプリで公開

農林水産省は、国内農林水産業に甚大な被害を及ぼす台風や豪雨などの自然災害に備えるためのポイントを示した「予防減災情報」を、省ホームページおよび同省の公式アプリであるMAFFアプリで公表した。

今回、同省では農業者が風水害に向け準備すべき対策が分類別にまとめた上で、「気象情報の確認や清掃、点検、補修等を実践し、豪雨や台風襲来に備えてほしい」としている。



農業者が準備すべき大雨・暴風の対策を分類別に紹介


毎年、自然災害により農林水産業に大きな被害が発生しており、農林水産被害額として特に増加傾向にあるのが「豪雨や台風といった風水害」によるものだという。

公表された予防減災情報は、農林漁業に従事する誰もに伝わるように災害に備えるためのポイントをイラストやわかりやすい文章でまとめられたものとなっている。
同省は予防減災情報を通じて、事業者の経営を守るための参考にしてほしいとの考えだ。


取り上げた分野は下記の通り。
  • 農業用ハウス
  • 農業保険
  • 農畜産物(水稲・麦・豆、野菜・花き、果樹、畜産)
  • 農業機械
  • 林道・森林施業現場
  • 漁船・水産関連施設

同省では、人命第一の観点から、「暴風雨や異常出水時における施設等の見回りは、状況が落ち着くまで行わないようにすること。治まった後も危険な場所には近づかず、施設周辺の安全には十分に注意してほしい」とコメントした。


豪雨や台風等の風水害に備えるための予防減災情報|農林水産省
https://www.maff.go.jp/j/saigai/taisaku_gaiyou/yobou_gensai.html
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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