アトラックラボ、手押し式エンジン芝刈機をラジコン化するサービス開始

無人機の設計や製造支援を行う株式会社アトラックラボは、市販されている手押し式のエンジン芝刈機をラジコン式のエンジン芝刈機に改造して販売するサービスを開始した。

同社が改造する手押し式のエンジン芝刈機は、刈幅560mm、エンジン出力6馬力の製品で、時速8km程度まで出力できるとのこと。改造後の本体価格は28万円(税別)。他タイプの芝刈機や草刈機の改造にも応じているそうだ。

ラジコン草刈機
株式会社アトラックラボは、無人機の設計や製造支援、AIを用いた自動動運転システム等の構築を行う企業である。
安価で軽量なロボットアームや無人車両、無人艇等の製品ほか、AIや高精度GNSSを採用した自動運転技術等を提供する。

農業人口の減少や高齢化など転換期を迎える日本農業において、農業機械の自動化や遠隔化は必要不可欠な要素といわれている。農業機械メーカー各社は、トラクターなど大型機械を中心に、自動運転技術や遠隔操作技術を採用した製品の開発に取り組んでいるが、芝刈機や草刈り機などの小型機械においては開発が進んでいない状況という。

市販の手押し式エンジン芝刈機に独自のラジコン駆動系を後付け


アトラックラボが提供するラジコン式のエンジン芝刈機は、市販の手押し式のエンジン芝刈機に後付けできる独自のラジコン駆動系だ。

ラジコン式の芝刈機は、作業場所から距離がとれるという特性上、草や虫の影響を受けることが少なく、石ハネなどの危険性からも回避できるほか、炎天下での作業も避けられるため熱中症対策にも有効という。

本体価格には、バッテリーや充電器は含まれていない。またベースとなるエンジン芝刈機本体の仕様は変更される場合もあるとのこと。同社は、「手押し式のエンジン芝刈機のみならず、各種農機具のラジコン化や自律運転化の開発や改造も受け付ける」としている。

参考動画:アトラックラボが改造したラジコン式の芝刈機

株式会社アトラックラボ
http://attraclab.com/hp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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