トマト栽培における農業データ活用の実証実験が福島でスタート

一般社団法人AgVenture Lab、農林中央金庫、JR東日本スタートアップ株式会社、テラスマイル株式会社、 株式会社JRとまとランドいわきファームの5者は、「データを活用した農業経営の効率化に関する実証実験」を開始する。

この実証実験は、テラスマイルの農業用情報基盤である「RightARM(ライトアーム)」を用いて、農業現場におけるデータ活用の促進と農業経営の発展による地域の活性化、農業者の所得向上等の効果を検証するものである。


AgVenture Labが運営する指名型JAアクセラレータープログラム「Plant & Grow」では、農業や地域が抱える課題解決のためのアイデアを持った企業を選別的に指名して短期集中的な支援を行う。JAグループが保有する施設や店舗ネットワーク、農業者との接点等の資産を活用した新規ビジネスを展開できる。

JR東日本スタートアップが運営する「JR東日本スタートアッププログラム」は、ベンチャー企業や斬新なアイデアを持つ個人を対象にした民間プログラム。駅や鉄道、関連事業などJR東日本グループが保有する経営資源および情報資産を活用したビジネスの提案を募り実現化のための支援を行っている。

 

取得した各種データをRightARMで一元化・分析

農業データの活用は、熟練農業者の経験と勘に依存していた日本農業において、栽培の効果検証と改善の合理的実行および収穫時期や市場価格等の予測による農業生産の効率化を実現するといわれている。

今回の実証実験は、AgVenture Labが運営する指名型JAアクセラレータープログラム「Plant&Grow」およびJR東日本スタートアップが運営する「JR東日本スタートアッププログラム」の一環で行われるもので、実験ではJRとまとランドいわきファームの圃場を実証フィールドに、センサーで取得した情報や帳票類、 市場価格等の各種データをRightARMで一元化・分析して、農業経営の効率化に役立つ施策を継続して実施していく予定だ。

AgVenture Lab、農林中央金庫、JR東日本スタートアップ、テラスマイル、 JRとまとランドいわきファームの5者は、この実証実験を通じて、農業現場におけるデータ活用の促進および農業経営の発展による地域活性化、農業者の所得向上を目指す。


一般社団法人AgVenture Lab
https://agventurelab.or.jp/
農林中央金庫
https://www.nochubank.or.jp/
JR東日本スタートアップ株式会社
https://jrestartup.co.jp/
テラスマイル株式会社
https://www.terasuma.jp/
株式会社JRとまとランドいわきファーム
http://jrtomato.co.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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