トプコンの農機用自動操舵システムが「第9回ロボット大賞」で優秀賞

株式会社トプコンが開発した農業機械専用の自動操舵システムが、ロボット技術の先進的な活用事例や取り組みを表彰する第9回ロボット大賞の優秀賞(農林水産業・食品産業部門)に選出されたことを発表した。

第9回ロボット大賞は、日本のロボット技術の発展や社会実装の促進を目的に、農林水産省、経済産業省、総務省、文部科学省、厚生労働省、国土交通省、一般社団法人日本機械工業連合会が募集した公募型のコンテストである。

トプコンが開発した自動操舵システム

農業機械の自動化システム


トプコンの自動操舵システムは、すでに所有している農機に後付けするもの。既存の農機を簡単に自動化でき、複数の農機で使い回すことも可能なため、1つのシステムで多様な農作業に対応できることが評価され、受賞に至った。

特徴は下記の通り。

1.既存の農業用トラクターを自動化



2.機器の取り付けが簡単で季節性の強い農業機械との兼用も可能



3.農作業から得られるさまざまなデータをクラウドに集約する機能も搭載



同社は、自動操舵システムの提供を通じて、日本農業の生産性向上と品質向上に貢献していくと同時に、農業機械の位置情報と各種栽培データの連動による農業生産のDX化を推進したい考えだ。


株式会社トプコン
https://www.topcon.co.jp/
第9回ロボット大賞
https://robotaward.jp/about/index.html
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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