ヤンマーアグリ、農薬散布用ドローン「T10」と「T30」を発売

産業機械大手ヤンマーホールディングス株式会社のグループ企業で農業機械の開発・製造を手がけるヤンマーアグリ株式会社は、農薬散布用ドローン「T10」と「T30」の販売を開始した。販売価格は「T10」が126万5000円(税込)から。「T30」が169万7300円(税込)から。


農薬散布用ドローン「T20」の上・下位モデル


「T10」は、国土の約7割を中山間地域が占めるといわれる日本の農業に適した小規模農家向けのモデルで、「T30」は、稲作や畑作、果樹栽培など農業を専業に営む大規模農家向けのモデルである。

特長は以下の通りだ。

1.新開発のプランジャーポンプを採用(※「T30」のみ)

2.障害物自動回避機能と360度球面型全方位レーダーによる自動航行で、障害物を回避しながら散布作業を行うことができる。

3.障害物を検知した場合でも、事前に飛行ルートを設定していれば本来の航行ルートに復帰することができる。

4.アームを広げた状態でのロック忘れを防止するセンサーを搭載。

5.機体の水洗いが可能(※高圧洗浄機の使用は不可)

製品概要


産業用マルチローター「T10」
販売価格:126万5000円(税込)から。
最大吐出量:1分間あたり1.8リットル
最大散布幅:5メートル

産業用マルチローター「T30」
販売価格:169万7300円(税込)から。
最大吐出量:1分間あたり8リットル
最大散布幅:9メートル


ヤンマーアグリ株式会社
https://www.yanmar.com/jp/about/company/yag/
産業用マルチローター「T20」
https://www.yanmar.com/jp/agri/products/helicopter/t20/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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