山梨県が最大750万円まで実証実験をサポート 第3期プロジェクト参画企業を募集中

山梨県は、スタートアップ企業に対して、最大750万円の経費を支援し、山梨県全域を実証実験の対象とする「TRY!YAMANASHI! 実証実験サポート事業」第3期の参加者を募集中。〆切は2022年7月15日で、実証期間は2022年9月〜2023年2月の半年間となっている。


全国でも最大規模となる4分の3の補助を実施


「TRY!YAMANASHI! 実証実験サポート事業」は、最先端技術やサービスを有するスタートアップ企業等に対し、全国トップレベルとなる補助率4分の3、最大750万円の経費を支援する山梨県の事業。山梨県全域を実証実験のフィールドとして、産学官金連携のオール山梨体制で伴走支援していく。

第3期となる今回は、テストベッド(実際の運用環境に近い状態で先端技術の実証実験を行う「場」のこと)の聖地・山梨県として、全国のスタートアップ企業等からの社会実証プロジェクトを募集している。

事業の目的


近い将来、品川・名古屋間でリニア中央新幹線が開業し、山梨県には中間駅としてリニア駅が設置される。これにより、山梨県は東京都心から25分、名古屋から45分で結ばれ、時間距離の劇的な短縮、飛躍的なアクセス向上が見込まれている。

2020年(令和2年)3月に策定した「リニアやまなしビジョン」に基づき、「テストベッドを突破口に最先端技術で未来を創るオープンプラットフォーム山梨」の実現を目指すとしている。

制度の概要


(1)募集対象:全国のスタートアップ企業、大企業、中小企業、個人事業者(個人を除く)
(2)募集テーマ:フリー
(例)クリーンエネルギー、ライフサイエンス、次世代モビリティ、無人配送、スマート農業、自然環境保護・野生鳥獣管理、陸上養殖 等
(3)支援内容:
1.実証実験に必要な経費支援 補助率4分の3(最大750万円)
2.実証実験実施に関して必要となる地元調整、実施場所(フィールド)の斡旋・提供を自治体職員が支援
3.実証実験プロジェクトの事業化に向けた、メンタリングや事業成長に繋げる情報提供等の専門的アドバイス
4.地元企業の協力を得る必要がある事業を中心に、その地元企業とのマッチングを支援
5.山梨県でのフィールドワーク・ネットワーキングへの参加機会提供
6.商工会など、協力が必要となる団体との折衝の支援
7.実証実験のモニター募集等のためのPR支援
8.その他、実証実験において必要となる支援
(4)実証実験期間:2022年(令和4年)9月~2023年(令和5年)2月末まで

募集期間


2022年(令和4年)6月15日(水)~7月15日(金)正午

応募方法


やまなし未来創造インフォメーションサイトより
https://www.pref.yamanashi.jp/try_yamanashi/support.html





今後の予定


7月5日(火) 早期参加意向表明特典期限(※)
7月15日(金) 募集締切
8月上旬 書類審査結果通知
8月下旬 プレゼン審査会
9月~令和5年2月末 実証実験実施
3月 成果報告会
※7月5日正午までに参加意向表明を完了し、希望された方には、特典として一次審査に向けて具体化が必要なポイント等についてのフィードバックを受けられる。

参考・これまでの実証プロジェクト


第1期 令和3年9月~令和4年2月


  • 株式会社エアロネクスト……過疎地の課題解決を目指す新スマート物流「SkyHub」
  • エーテンラボ株式会社……ピアサポートテクノロジーを活用した糖尿病改善
  • 株式会社おてつたび……「おてつたび」を活用した山梨県ファンネットワーク創出
  • 株式会社Smart119……次世代救急情報システム「Smart119」による救急搬送の効率化
  • トリプル・ダブリュー・ジャパン株式会社……DFreeを活用した排尿自立指導料取得モデルの構築
  • 株式会社日建……電動草刈機の自動運転の実証
  • vivola株式会社……不妊治療環境改善プロジェクト
  • 株式会社ユニパック……空調用エアフィルターによる省エネ、省CO2効果検証

第2期 令和4年4月~9月


  • AssistMotion株式会社……歩行補助ロボットによる次世代パーソナルモビリティで高齢者の生活支援を!
  • 株式会社アドダイス……感染症対策/未病対策AI見守りテンプレート実証実験
  • 株式会社A.L.I.Technologies……ドローン物流プラットフォーム 空のインフラ構築プロジェクト in 北杜市
  • 株式会社エジソンエーアイ……レジレス店舗ソリューション
  • プラスマン合同会社……AI肺がんCT検査による医師、患者、行政、三方良しプロジェクト
  • U3イノベーションズ合同会社……オフグリッド住環境の実現に向けた最適設備運用モデルの構築


やまなし未来創造インフォメーションサイト
https://www.pref.yamanashi.jp/try_yamanashi/support.html

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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. さとうまちこ
    さとうまちこ
    宮城県の南の方で小さな兼業農家をしています。りんご農家からお米と野菜を作る農家へ嫁いで30余年。これまで「お手伝い」気分での農業を義母の病気を機に有機農業に挑戦すべく一念発起!調理職に長く携わってきた経験と知識、薬膳アドバイザー・食育インストラクターの資格を活かして安心安全な食材を家族へ、そして消費者様に届けられるよう日々奮闘中です。
  3. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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