IoTセンサー、カメラ、収穫ロボットなどを組み合わせてトマトの収量を予測する実証実験がスタート

PLANT DATA株式会社、有限会社アグリマインド、株式会社マクニカの3者は共同で、AIやIoT等の先端技術を活用してトマトの収穫量予測や従業員の労務管理、各種計測自動化などをトータルでサポートする「スマート農業プラットフォーム」の実証実験を開始した。

安定的な食糧供給を目指す


今回の実証実験は、「クラウドAI」、「植物成長用LED」、「収穫用ロボット」、「デジタルダッシュボード」、「収量予測カメラ」、「収量予測チャンバー」、「IoTセンサー」の7つの技術を活用して、収量予測の安定化、人手不足の解消、営農ノウハウの可視化を実現するもの。

3者が取り組むスマート農業プラットフォームの概要図

3者の役割は以下の通り。

PLANT DATA
・ユースケースの具体化
・仕様のリファレンス化
ビッグデータの蓄積と共有
・学習フェーズ・推論フェーズのAI実行環境の構築
アグリマインド
・実証実験施設の提供と課題抽出
マクニカ
・各種センサーを用いて収集したデータを基にしたAIモデルの作成と概念実証
・ハウス環境を制御するIoTシステムの構築
・植物育成用LED、収穫用ロボット、デジタルダッシュボードなどAIで解析したデータを実行するハードウェア・ソフトウェアの開発と実装。

3者の役割を図にしたもの

3者は今回の実証実験を通じ、「農業人口の減少や高齢化、栽培技術の継承、気候変動の影響による収穫量の減少、フードロスなど日本の農業が抱える課題を解決したい」としている。


PLANT DATA株式会社
https://plantdata.net/
有限会社アグリマインド
https://www.agrimind.co.jp/
株式会社マクニカ
https://www.macnica.co.jp/
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WRITER LIST

  1. よないつかさ
    1994年生まれ、神奈川県横浜市出身。恵泉女学園大学では主に有機栽培について学び、生活園芸士の資格を持つ。農協に窓口担当として5年勤め、夫の転勤を機に退職。アメリカで第一子を出産し、子育てをしながらフリーライターとして活動。一番好きな野菜はトマト(アイコ)。
  2. syonaitaro
    1994年生まれ、山形県出身、東京農業大学卒業。大学卒業後は関東で数年間修業。現在はUターン就農。通常の栽培よりも農薬を減らして栽培する特別栽培に取り組み、圃場の生産管理を行っている。農業の魅力を伝えるべく、兼業ライターとしても活動中。
  3. 槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  4. 沖貴雄
    1991年広島県安芸太田町生まれ。広島県立農業技術大学校卒業後、県内外の農家にて研修を受ける。2014年に安芸太田町で就農し2018年から合同会社穴ファームOKIを経営。ほうれんそうを主軸にスイートコーン、白菜、キャベツを生産。記録を分析し効率の良い経営を模索中。食卓にわくわくを地域にウハウハを目指し明るい農園をつくりたい。
  5. 田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。