セラク、AIを活用した出荷量予測情報を提供開始

株式会社セラクは、過去の市場流通量や気象情報などのデータを基にAIを活用して青果の出荷量を予測するシステムを開発し、キャベツなど4品目の主要産地について出荷量予測情報の提供を開始した。

キャベツ、たまねぎ、きゅうり、トマトの出荷量を予測



同システムは、セラク、株式会社ウェザーニューズ、株式会社R&Cホールディングス、ドローン・ジャパン株式会社の4社が設立した共同事業体「データ駆動青果流通支援コンソーシアム」が、農林水産省が実施する「国際競争力強化技術開発プロジェクト(課題名:革新的営農支援モデル開発)」の支援を受けて研究開発に取り組み、実現したものだ。

今回提供されるサービスは以下の通り。

1. 産地出荷量予測
流通量や市場価格の変動幅が大きいキャベツ、たまねぎ、きゅうり、トマトの4品目を対象に、各品目の主要10産地(都道府県単位)の出荷総量の予測値(絶対誤差率約20%)を1週間単位で1カ月先まで提示する。

なお、「国際競争力強化技術開発プロジェクト」の取り組みの中で実施した実証実験では、長野県で青果市場を運営するR&Cながの青果の営業担当者の出荷予測業務の時間を最大18%短縮することに成功。担当者による価格予測精度の向上や、利益率を高める効果が確認された。

2. 圃場出荷量予測
産地出荷量予測で得た産地全体の収穫量の傾向を基に、出荷可能となる時期の株数と重量を掛け合わせて、キャベツの圃場単位での出荷量・出荷時期を正確に予測する。ドローンによる植生指数を測定し、その結果を加えることで圃場単位での出荷量・出荷時期を正確に予測することが可能に(平均絶対誤差率13.1%・出荷可能日の誤差8日間)。


同サービスは、農研機構が運営する農業データ連携基盤「WAGRI」のAPIとして提供が開始され、各種サービスなどに組み込んで利用できる。現在は、セラクが提供する「みどりクラウド」での情報提供が行われている。

データ駆動青果流通支援コンソーシアムは、出荷量予測情報の提供を通じ、安定的な青果流通を実現することで、農業生産者や青果流通事業者の経営リスクを低減したい考えだ。


株式会社セラク
https://www.seraku.co.jp/
株式会社ウェザーニューズ
https://jp.weathernews.com/
株式会社R&Cホールディングス
https://rchd.jp/
ドローン・ジャパン株式会社
https://www.drone-j.com/
「みどりクラウド」
https://info.midori-cloud.net/
農業データ連携基盤「WAGRI」
https://wagri.naro.go.jp/wagri_api/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 加藤拓
    加藤拓
    筑波大学大学院生命環境科学研究科にて博士課程を修了。在学時、火山噴火後に徐々に森が形成されていくにつれて土壌がどうやってできてくるのかについて研究し、修了後は茨城県農業総合センター農業研究所、帯広畜産大学での研究を経て、神戸大学、東京農業大学へ。農業を行う上で土壌をいかに科学的根拠に基づいて持続的に利用できるかに関心を持って研究を行っている。
  4. 大槻万須美
    大槻万須美
    管理栄養士・フードスタイリスト。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
  5. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
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