「農研機構マッチングフォーラム in 中国四国」11月13日に岡山で開催

農研機構は現場のニーズを踏まえた研究の推進と研究成果の現場への迅速な普及・実用化を促進するため、生産者、農業団体、行政・普及関係者、研究者が双方向の意見・情報交換を行う地域マッチングフォーラムを開催する。


中国四国地方のスマート農業の”いま”を知る


日本国内の農業現場では、担い手の高齢化が進み労働力不足が深刻となるなか、農作業のさらなる省力・軽労化、それによる経営面積の拡大、新規就農者等への技術力継承等が重要な課題となっている。

これを解決するため農林水産省では、ロボット技術ICT、データの活用・連携による超省力・高品質高生産を可能にする新たな農業、いわゆる「スマート農業」の実現・普及を表明している。

その最たる取り組みとして、農水省では平成30年度より「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト/スマート農業加速化実証プロジェクト」を始動。生産現場が抱える課題解決に最も効果的なスマート技術を導入し、経営改善効果の実証を進めている。同プロジェクト等の活用により中国四国地域の各県では、中山間地、傾斜地農業などの地域に特異的な農業形態に適応するスマート農業技術の導入が進んでいる。

そこで同フォーラムでは、上記スマート農業実証事業の取り組みを中心に、それぞれのスマート農業技術及び技術体系について紹介するほか、生産者団体、行政・普及組織、民間企業等との間でマッチングを行うとともに、スマート農業技術の普及について参加者をまきこんだ総合討論を行う。

取り組み紹介からマッチングまで

農研マッチングフォーラムin中国四国では、農林水産省や農研機構における取り組みの紹介があるほか、地域に紐付いた具体的な実証課題の発表もある。農業法人や市区町村が取り組むスマート農業プロジェクトの発表が10件行われた後は、ポスター発表、パネルディスカッション、開発担当社と参加者の間で技術相談を含んだマッチングも開催される予定だ。


【開催概要】

タイトル:農研機構マッチングフォーラムin中国四国
開催日時:11月13日 9:30~17:00(受付開始9:00)
会場:岡山国際交流センター
住所:岡山県岡山市北区奉還町2-2-1
料金:無料

<参考URL>
令和元年度 農研機構マッチングフォーラムin中国四国の開催案内|農研機構

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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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