農業従事者の困りごとを解決するプロダクト創出を目指す「SEKISUI JUSHI NEW AGRI PROJECT」結果発表

積水樹脂株式会社は、農業・林業従事者の「困りごとを解決する」プロダクトを創出する「SEKISUI JUSHI NEW AGRI PROJECT」を実施。150件以上もの提案の中から、最優秀賞・優秀賞・特別賞が決定した。今後は受賞作の事業化の可能性を検証し2024年度内に(最低)1件の試験導入を目指す。


アグリ事業の変革に向けたコンペティション


農業・林業に関わる人達の「困りごとを解決する」「積極的に導入したくなる」プロダクトというテーマで募集し、同社が運営するオンライン共創プラットフォーム「Wemake」を活用して実施した。

募集時の要項では「既存の製品群がもつ現状機能の、単なる改善改良にすぎないプロダクトでないこと」「2030年には事業として20億円程度の売上が期待できる市場性」などが求められていた。

受賞作品と審査講評


・最優秀賞 「水と空気で農業の課題を解決するソリューション」

農業の大きな課題の一つである作物の病害の解決だけでなく、減農薬という環境への配慮が両立されている点が高く評価された。

・優秀賞 「SIMカメラで無人販売所を進化させる『無人さん』」

ビジネスモデルが確立しにくい無人販売所をテーマにしたコンセプトだったが、投稿者自ら、多くの分野の方々にコンタクトを取り、課題を抽出、生産者・消費者ともにメリットのある解決策までつなげ、事業実現化の可能性を示した点が評価された。

・特別賞 「鮮度低下の原因を吸収! 農作物輸出資材の提案」

農作物の鮮度維持の問題点に対し、既存資材との差別化を図った機能性・意匠性・柔軟性のある製品デザインと輸出に着目したビジネスモデルが評価された。


積水樹脂グループ公式note
https://note.com/sekisui_jushi/n/ne72e1827e183
Wemake
https://www.wemake.jp/projects/140/concepts

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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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