特別栽培米「ビオ田んぼ米β版」、農水省が実施する環境負荷低減の「見える化」で星3つを獲得

株式会社エーゼログループが販売する「ビオ田んぼ米β版」が、農林水産省の実施している環境負荷低減の「見える化」において、温室効果ガス削減等級および生物多様性保全の等級の星3つを獲得した。


ラベル表示で環境負荷低減の取り組みを「見える化」


エーゼログループは、「未来の里山をつくる」をビジョンに掲げ、木材加工・農業・養鰻・養蜂・関係人口創出・企業研修・福祉・不動産建築・コンサルティング等の事業を手がける企業。

同社が「ビオ田んぼプロジェクト」で2023年に収穫したコシヒカリ「ビオ田んぼ米β版」は、化学肥料不使用・農薬の使用は最低限(節減対象農薬当地比7割減)・作物残さのすき込みや秋耕の実施等に取り組むことで、お米の生産段階における温室効果ガスの削減に貢献している。

農林水産省が推進する農産物の環境負荷低減の見える化とは、ガイドラインに基づき、「温室効果ガス削減への貢献」や「生物多様性の保全」の取り組みをわかりやすく等級ラベルで表示することで、生産者の環境負荷低減の努力が消費者に伝わり、農産物を選択できる環境を整える取り組みのこと。

温室効果ガス排出削減の取り組み評価に関しては、簡易算定シートにおいて算定した温室効果ガス排出削減貢献量(CO2換算値)が20%以上で星3つの等級となる。

「ビオ田んぼ米β版」は、「農産物の温室効果ガス簡易算定シート」により算出された農地面積10aあたりの温室効果ガス排出削減貢献量(CO2換算値)が-24.78%となり、温室効果ガス削減等級(面積)について星3つを獲得した。



また、化学農薬の低減・中干し延期(ヤゴの羽化やオタマジャクシの変態後に中干しを実施)・田んぼ内へのビオトープ設置・除草剤を使用しない畔草刈りの実施等に取り組むことで、お米の生産段階における生物多様性の保全に貢献し、生物多様性保全の等級においても星3つを獲得している。

なお、生物多様性保全の取り組み評価に関しては、温室効果ガス削減の取り組みと異なり、汎用的に定量評価する手法が確立していないため、農産物の生産ほ場における保全の取り組みの実施数で評価を行っているという。

生物多様性保全の取り組み評価

商品概要

商品名:ビオ田んぼ米β版
品種:コシヒカリ
産地:岡山県西粟倉村
栽培方法:特別栽培米
化学肥料不使用、節減対象農薬当地比7割減
食味値:88点※食味値はアミロース、タンパク質、水分を計測し算出される。一般的に75点以上であれば美味しいお米とされている。
・価格:
5kg玄米 3000円(税込)、白米 3300円(税込)
2kg玄米 1400円(税込)、白米 1520円(税込)

「ビオ田んぼ米β版」はエーゼロ自然資本事業部ONLINE SHOPのほか、BASE101% -NISHIAWAKURA-、道の駅レストセンター あわくらんど、道の駅 彩菜茶屋、美作元気農産物直売所 箕面彩都店 彩菜みまさかなどで購入できる。また、岡山県の西粟倉村ふるさと納税返礼品としても取り扱うとしている。


株式会社エーゼログループ
https://a-zero.group
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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