LAND INSIGHT、衛星データを用いた農業行政効率化の実証事業を4県22自治体で開始

LAND INSIGHT株式会社は、福島県、宮城県、茨城県、栃木県の4県22自治体と連携し、人工衛星データ活用による農業行政業務の効率化を目的とした広域実証事業を開始した。


衛星データ活用し現地調査を効率化


LAND INSIGHT株式会社は、2022年4月に設立されたINCLUSIVE株式会社の子会社であり、衛星データを活用して第一次産業などの地域課題を解決する事業を展開している。

今回の実証事業は、人工衛星データの活用により、農業行政の現地確認業務の負担軽減を目指すものだ。取り組みは以下の通り。

・人工衛星から得られたデータを解析して作付け作物を判定
・自治体による現地調査の結果と比較して判定の精度を評価
・判定精度に基づいて衛星を活用した調査費用を算定、費用対効果を評価
・各自治体の現地調査業務の現況やデジタル化の取り組みに関する調査と各自治体への共有を実施

実証事業に参加する自治体
・福島県:郡山市、いわき市、白河市、相馬市、田村市、南相馬市、川俣町、広野町、楢葉町、富岡町、川内村、大熊町、双葉町、浪江町、葛尾村、新地町、飯舘村
・宮城県:亘理町、山元町
・茨城県:高萩市、北茨城市
・栃木県:那須町

今後は、現地調査結果を学習データとして活用し、解析手法を改善することで、判定精度の向上と解析対象作物の拡大を目指すとしている。


LAND INSIGHT株式会社
https://landinsight.space/
INCLUSIVE株式会社
https://inclusive.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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