農水省「令和7年度食育白書」公表、食育基本法のあゆみや取り組み事例を紹介

農林水産省は、「令和7年度食育白書」が閣議決定されたと発表した。今回の白書では、特集として食育基本法が制定された経緯や、この法律に基づいて作成された食育推進基本計画の変遷などを記載しているほか、さまざまな食育の取り組み事例が紹介されている。

食育推進基本計画が決定された第2回食育推進会議(平成18(2006)年3月)写真提供:内閣広報室

大学生による食育アイドルプロジェクト

特集テーマは「食育基本法のあゆみ」


食育白書は、食育基本法に基づき、政府が毎年国会に報告しているもの。「令和7年度食育白書」の第1部では、特集として食育基本法が制定された経緯や、この法律に基づいて作成された4次にわたる食育推進基本計画の変遷、各計画作成時の社会を取り巻く情勢などが記載されている。また、多様な主体による食育の取り組みも紹介されている。

第2部では、第4次食育推進基本計画に掲げた事項の具体的な取り組み状況について、さまざまな事例を紹介しつつ、大阪・関西万博における出展等をテーマにしたコラムを掲載。第3部では、第4次食育推進基本計画で掲げた目標値の達成状況が記載されている。

内容のポイント


第1部 食育推進施策をめぐる状況
・特集「食育基本法のあゆみ」
制定されて約20年が経った食育基本法を振り返る。 法律制定の経緯や、この法律に基づいて作成された、4次にわたる食育推進基本計画の変遷、各計画作成時の社会をとりまく情勢などを記載するとともに、学校、保育所等、農林漁業者、食品関連事業者、ボランティア等の多様な主体によって行われてきた食育の取り組み事例などを紹介。

第2部 食育推進施策の具体的取組
・第1章 家庭における食育の推進
「早寝早起き朝ごはん」国民運動の推進といった子どもの基本的な生活習慣の形成、妊産婦や乳幼児に対する食育の推進など。
・第2章 学校、保育所等における食育の推進
栄養教諭の配置等の学校における食に関する指導体制の充実、学校給食における地場産物等の活用等。
・第3章 地域における食育の推進
健全な食生活の実践を促す食育の推進、「日本型食生活」の実践の推進、食品関連事業者などによる食育の推進などについて掲載。
・第4章 食育推進運動の展開
「食育月間」の取り組み、食育推進計画の作成に関する状況など。
・第5章 生産者と消費者との交流の促進、環境と調和のとれた農林漁業の活性化など
農林漁業体験等を通じた生産者と消費者の交流の促進、地産地消の推進、食品ロス削減に向けた取り組みなどを紹介。
・第6章 食文化の継承のための活動の支援など
ボランティア等による食文化継承の取り組み、「和食」の保護と次世代への継承のための取り組みなどを紹介。
・第7章 食品の安全性・栄養等に関する調査、研究、情報提供及び国際交流の推進
食品の安全性に関する情報提供、食品表示の理解促進、日本食・食文化の海外への発信などについて紹介。

第3部 食育推進施策の目標と現状に関する評価
第4次食育推進基本計画で掲げた目標値の進捗状況など。


令和7年度 食育白書
https://www.maff.go.jp/j/syokuiku/wpaper/r7/r7_index.html
農林水産省
https://www.maff.go.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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