NTT東日本、ドローンを活用した農業人材の育成支援を宮城県加美農業高校で開始

宮城県加美農業高等学校と株式会社NTTe-Drone Technology(NTTイードローン)、東日本電信電話株式会社宮城支店(NTT東日本)は、国産農業ドローン「AC101connect」を使ったスマート農業に関する授業やドローンによる農薬散布実演等を行うことで、農業における中核人材の育成に向けた連携を開始すると発表した。


農業高校でドローンを活用した次世代農業がスタート


加美農業高校は、「地域とともに農業界の次代を創造する人材を育成する」という学校教育目標のもと、ICTの活用や探究的な学びを通じて農業スペシャリストとして活躍できる人材の育成を目指している。

通信サービスの提供やICTの活用を通じて地域の課題解決に取り組むNTT東日本は、加美農業高校の教育目標に共感し、NTTイードローンとAC101connectを活用して、農業教育の高度化の実現に向けた連携を開始する。

今回の取り組みでは、加美農業高校の水稲圃場農薬散布を請け負うほか、ICTを活用した加美農業高校らしいカリキュラムづくり、新規就農中核人材育成の支援を行う。

実施概要
・水稲やデントコーンの作付け状況の空撮
・ドローンおよび空撮映像を活用したスマート農業勉強会、実圃場でのドローンによる農薬散布デモフライト
・ドローンを活用した水稲圃場の農薬散布および生徒向け防除作業の現場学習


この取り組みで使用されるAC101connentは、軽量・コンパクト・高性能という特徴を持ち、日本の農業現場に適した国産の農業ドローンだ。NTTイードローンが設計・開発・製造を行っていて、現場のニーズに基づいた機体開発と人材育成を進めている。

農業分野の抱える従事者の高齢化や人材不足、重労働などさまざまな課題を解決する手段として、 近年スマート農業が注目を集めている。特にドローンは、農作業を効率化するツールとして急速に普及が進んでいる。

加美農業高校は、日本の未来の農業をけん引する新規就農中核人材育成機関として、ドローンを活用した次世代型農業を始め、農業教育の高度化を目指していく。

NTT東日本グループは、農作業の省力化や生産性向上の実現に貢献することを目的として、ドローンの社会実装を推進することで地域の課題解決に貢献していきたいとしている。


宮城県加美農業高等学校
https://kamino-h.myswan.ed.jp/
株式会社NTT e-Drone Technology
https://www.nttedt.co.jp/
東日本電信電話株式会社 宮城支店
https://www.ntt-east.co.jp/miyagi/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  3. 石坂晃
    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、福岡県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方、韓国語を独学で習得(韓国語能力試験6級)。退職後、2024年3月に玄海農財通商合同会社を設立し代表に就任、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサルティングや韓国農業資材の輸入販売を行っている。会社HP:https://genkai-nozai.com/home/個人のブログ:https://sinkankokunogyo.blog/
  4. 川島礼二郎
    川島礼二郎
    1973年神奈川県生まれ。筑波大学第二学群農林学類卒業。フリーラインスの編集ライターとして、テクノロジーをキーワードに、農業雑誌・自動車雑誌などで執筆・編集活動中。
  5. 堀口泰子
    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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