オカネツ工業、AIを活用した自律走行ハンマーナイフ草刈機「MAIRAVO」のコンセプト機を発表

オカネツ工業株式会社が、 AIと自律走行の技術を使用したハンマーナイフ草刈機「MAIRAVO(マイラボ)」のコンセプト機を発表。2025年10月頃から販売を開始する予定。


AIと自律走行で草刈り作業の負担を軽減


オカネツ工業株式会社は、戦後に金属熱処理事業を担う協同組合として発足した企業。車軸・変速機ユニットなどのパワートレインや小型農業機械のOEM事業を主軸に、近年では自社製品の開発・販売にも注力している。

「MAIRAVO」は、タブレットを使用してエリア内を自動マッピングし、自律走行で草刈りを行う。AIが障害物や人を検知し、自動停止・自動回避することが可能で、傾斜地でも走行位置を把握し補正する。

ラジコン操作も可能なため、草刈機本体から離れた場所でも操作できる。

また、ハンマーナイフを採用しており、背丈程の草でも数センチ程度のチップ状になるため、集草作業時の煩わしさも軽減される。

作業速度を3.2km/hと2km/hに切り替えられることで、作業環境に応じた速度で使用できるほか、その場で旋回できるため、狭い場所での作業もスムーズに行えるという。

重量は270kgと比較的軽量で、軽トラに積載しても他の作業道具を同時に積載できるほどの余裕がある。


広報室室長 櫻井 真弥氏のコメント
MAIRAVOは、勝手に草を刈ってくれる優れものです! 今まで、夏場の暑い時期に最盛期を迎える草刈り作業は、重労働かつ、安全面も課題になっておりましたが、AI+自律走行で行う草刈機は、AIが人や障害物を検知して自動で草を刈ってくれるので作業時間を短縮でき、将来的には害獣対策にも使用できる機械になればと開発を続けております!

製品情報

AI+自律走行ハンマーナイフ草刈機「MAIRAVO」
最大傾斜:30度(全方位)
速度:約0~4km
重量:270kg
サイズ:
・全長1695mm
・全幅860mm
・全高945mm
メーカー希望小売価格:未定


オカネツ工業株式会社
https://okanetsu.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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