リアルな罠猟をインターネットで体験できる「マイわな体験サービス」のテスト期間がスタート

株式会社Rootは、リアルな罠猟と森の営みが体験できるサービス「マイわな体験サービス」のテスト提供を2020年4月から開始する。4~6月をテスト期間とし、現在先着限定5名までを募集中とのこと。料金は1わな(2カ月)/8000円(税込)で、配送代金は別途費用となる。

サービスの本格的な稼働は、狩猟期間となる今秋を予定。専門性が高いとされる罠猟体験は、130頭以上の捕獲実績を持つNPO法人おだわらイノシカネットと共同で行い、サービスで使用するWebシステムやチャットボットは、同社が「はたけを遊ぶ!スマート体験農園システム」の開発で培った技術を活用する方針だ。


Rootは、農業体験をコンテンツ化できる世界初のシステム「はたけを遊ぶ!スマート体験農園システム」を開発運営する農業スタートアップ企業だ。

同社の革新的なアイデアは、米国のマイクロソフト社をはじめ、国内の多くの企業で評価されており、世界9カ国のビジネスコンテストでも高評価を得ている。代表取締役である岸圭介氏自らが、稲作や畑作、レモン栽培、体験農園の運営を行いながら、IoTやAIを用いたシステム開発を行っているという。

岸圭介氏

実際のわな猟や見回り、ジビエ肉などインターネットで体験


マイわな体験サービスは、実際のわな猟や見回り、ジビエ肉などをインターネットで体験できるサービスだ。

専用サイトと通知のイメージ

申し込み後、ユーザーは同社の農園がある神奈川県足柄で、猟師と一緒に罠の組み立て設置を行う。
設置後の2か月間、現地では猟師が実際に罠の見回りを行い、映像や痕跡などが専用のWebサイトにアップされる仕組みだ。

ユーザーはWebサイトを通じ見回りを体験し、猪や鹿が獲れたら重量に応じて最大5kgのジビエ肉を受け取ることができる。
※罠にかからない場合は300gのジビエ肉が進呈されるという。
提供されるジビエ肉は、行政の許可を得た施設で処理された安心な食材を使用しているとのこと。

ジビエ料理例:鹿肉の唐揚げとカツレツ


Webサイトでは、コラムやクイズ、森林調査、料理などのコンテンツも用意されている。

コンテンツ例:イノシカマップ

コンテンツ例:データ分析(捕獲実績)

実際の見回り映像例


株式会社Root
https://root-farm.com/
NPO法人おだわらイノシカネット
https://inoshika.root-farm.net
マイわな体験サービスの詳細・申し込み
https://inoshika.root-farm.net/service
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
パックごはん定期便