アクト・ノード、農業などの現場で生産者に代わり生き物を見守る「見守りエージェントAI β版」提供開始

株式会社アクト・ノードは、農業、畜産、水産養殖の現場で生産者に代わり生き物を見守るサービス「見守りエージェントAI β版」の提供を2026年1月より開始した。


生産者に変わって24時間チェック


株式会社アクト・ノードは、一産業向けのクラウドアプリやAI・IoTなどの技術を活用したサービスを提供する企業。農業・畜産・水産養殖の生産情報を管理できるアプリ「アクト・アップ」をリリースしている。

植物や動物など、生き物を育てる農業や畜産では、日常的な見守りと小さな異変への早期発見がトラブルを未然に防ぐ重要な役割を果たしている。しかし、人間が24時間365日見守り続けることは難しく、また、異変に気づけるかどうかは経験に大きく左右される。

そこでアクト・ノードは、経験に頼らず高頻度での見守りを可能にし、生産現場の負担軽減と安定した管理・人材育成を支援する「見守りエージェントAI β版」を開発した。

使い方は、クラウドアプリ「アクト・アップ」をダウンロードし、アプリ上で「見守りサポートAI」を開く。次に、チャットで何をどのように見守りたいかを記入する。


「農作物を見守ってください」といった指示では、AIが何をすれば良いのか理解できず見守りの精度が低くなるため、「葉の色が黄色い株があったら記録して」「昼間にしおれていたら教えて」など具体的に指示をすることで、AIの見守り精度が高まる。また画像を添付して解説するのも有効だ。

続いて、「見守り」の内容を決める。画像を添付して具体的に指示を行うと、見守りサポートAIが監視対象について確認をしてくるので、問題がなければ「はい」と回答する。


記録したいデータ(測定指標)や、異常時のアラートの有無、アラートの通知方法、見守りにつかうデバイスなどを設定する。

見守り内容の決定

アラートの設定

利用カメラの設定


設定が完了すると、AIがカメラ画像などを常時解析し、状態の記録や異常時のアラート通知を自動で行ってくれる。24時間365日常に見守りを続けてくれるため、生産現場を離れなくてはいけないときにも安心だ。

養鶏現場でのユーザーの声
「鶏舎内の暑さ・寒さがAIで判断できるようになるのは、かなり遠い未来だと思っていたのですが『見守りサポートAI』の精度が上がれば、実現しそうで楽しみです。鶏が暑がっている・寒がっているという状態をさまざまな画像でAIにインプットしてみようと思います。鶏舎内の風の有無も判断できるとさらに見守りがスムーズになりそうです」

このサービスを活用することで、これまで個人の経験や勘に依存してきた見守りのノウハウを、データとして蓄積・共有できる。また、優れた「見守りリクエスト」は他の生産者にも再利用でき、集合知として進化していく仕組みを目指しているという。


株式会社 アクト・ノード
https://www.act-node.com/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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