マイファームとルートレック・ネットワークス、新規就農者の課題解決へ提携

株式会社マイファームと株式会社ルートレック・ネットワークスは、新規就農者支援や海外農業支援を目的とした業務提携を行う。

マイファームが運営する社会人向け農業学校「アグリイノベーション大学校」では、1000人を超える卒業生を輩出しており、同卒業生は、農業生産者やアグリビジネス実践者として日本国内外を問わず活躍を始めている。

一方、ルートレック・ネットワークスは「農業に休日を!」をキーワードに、一般的なパイプハウスで活用可能なAI潅水施肥システム「ゼロアグリ」を提供。センサー情報を元に作物や土壌に合わせた自動潅水施肥を行うことで、作業時間の大幅削減、数値に基づいた根拠ある栽培技術の確立を可能にしている。さらに、新規就農者が技術習得に時間がかかり収益が安定しない課題に対しても、「ゼロアグリ」を利用することで熟練した生産者と比べて同等以上の収量を見込むことが可能となる。

マイファームでは、現在の日本において新規就農者が抱える営農課題(経済面での課題、労働負荷の問題等)を解決するため、スマート農業をはじめとした様々なソリューションの提供を計画しており、今回の提供を行うことで、アグリイノベーション大学校の卒業生を中心とした新規就農者に対し、経済的に魅力を持った農業生産モデルの提供を目指す。

また、マイファームがアジア地域を中心に展開を開始している農業支援サービスにおいても、ルートレック・ネットワークスの持つ技術を活用することで、生産性の向上だけでなく、食糧危機問題、水資源の枯渇問題、過剰施肥による土壌や水質汚染問題等の社会的課題の解決を進める。

両社の提携による取り組み内容は以下のとおり。
  • 「アグリイノベーション大学校」卒業生へのスマート農業に関する講義の拡充
  • 「アグリイノベーション大学校」卒業生に対しての「ゼロアグリ」サービスの優先提供
  • 「ゼロアグリ」を活用した新規就農者向けパッケージの共同開発、及び提供
  • 海外農業支援サービスにおいてルートレック・ネットワークスと連携した支援サービスの提供

<参考URL>
株式会社マイファーム
株式会社ルートレック・ネットワークス
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
パックごはん定期便