農産物直売所を検索できるアプリ「Veggie」がiOSに対応

スマートフォンアプリの開発や一次産業向けプラットフォームの開発・運営を手がけるVeggie(ベジー)合同会社は、農業生産者と一般消費者をつなぐ農産物直売所専用の検索アプリ「Veggie (ベジー)」のiOS版の提供を開始した。

同アプリは、GPSを使用して近隣にある農産物直売所を探すことができる検索サービスだ。同社は、アプリの提供を通じて生産者と消費者をつなぐことで、地域における地産地消を促進していきたい考えだ。


スマートフォンのGPS機能を使用した農産物直売所専用の検索アプリ


「Veggie 」は、スマートフォンのGPS機能を使用して現在地から最も近い全国の直売所を検索できるアプリだ。
検索できる直売所は、全国の地域に点在する無人直売所や市町村等が運営する道の駅、JA直売所等だという。

無人直売所においては、生産者自身が出品する農産物の情報を登録できる機能も備えているため、ホームページ等を開設していない生産者でも農産物のPRができるそうだ。これにより一般消費者は、最寄りの直売所を検索しながら、生産者が登録した農産物の最新情報を入手できるようになる。

農村地域にある無人直売所は、日本人のモラルを反映した販売システムで、世界的には珍しい販売形式で、コンビニエンスストアの店舗数とほぼ同数の無人直売所が点在すると言われているが、数は年々減少している。同アプリの開発背景には「日本の文化とも言うべき無人直売所を残したい」という思いがあったそうだ。

今後は、プロフィール機能等の追加や監視カメラと連動した盗難防止・在庫管理サービスの検討が予定されている。


Veggie(ベジー)合同会社
https://www.veggiejapan.com/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
  4. 鈴木かゆ
    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
  5. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
パックごはん定期便