銀座農園とゼンリンデータコムが業務提携 農業ロボットで地図データを活用

株式会社ゼンリンデータコムと銀座農園株式会社は、マルチユース型農業ロボット「FARBOT(ファーボット)」を活用した事業領域の拡大と新たなソリューション開発を目指す業務提携を締結した。


ゼンリンデータコムは、 スマートフォンやカーナビ等の情報端末向けの地図情報をベースに、ナビゲーションサービスを提供する企業。高精度な地図データを活用したテレマティックス事業やコンシューマー事業等を展開している。

銀座農園は、ロボットテクノロジーを活用したEV農機の開発・製造・販売などを手がける企業。自社の先端技術を搭載したマルチユース型農業ロボット「FARBOT」を提供している。

地図データとの連携で農業ロボットを他産業にも展開


「FARBOT」は、収穫個数の判断や温度・湿度・二酸化炭素濃度等の環境測定を自動で実行する、自律走行型のAI農業ロボット。草刈り作業に特化した「FARBOT MOWER(ファーボットモア)」、自動追尾機能を備えた「FARBOT 運搬台車タイプ」なども販売されている。

銀座農園が提供するマルチユース型農業ロボットFARBOT(ファーボット)|出典:銀座農園
今回の業務提携では両社が持つ資産やリソースを活用し、事業の拡大と新たなソリューションを開発することを目的としている。

業務提携の内容

1.ゼンリンデータコムが保有する地図データおよび位置情報技術を「FARBOT」に組み込み、新たなソリューションを提供する。

2.ゴルフ場やメガソーラー施設等を対象に、草刈り作業に特化した「FARBOT MOWER」をベースに開発した新たなソリューションを提供する。


3.将来のビッグデータ構築に必要な農業データのアナリティクスにおいて、「FARBOT」で取得したデータの活用可能性とビジネス化を検討する。


4.「FARBOT」の自律運転システムとマップ連携をスタンダード化することで、農業ロボットとしての事業領域を超える活用を目指す。

株式会社ゼンリンデータコム
http://www.zenrin-datacom.net/
銀座農園株式会社
https://smart.ginzafarm.co.jp/
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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  2. 北島芙有子
    北島芙有子
    トマトが大好きなトマト農家。大学時代の農業アルバイトをきっかけに、非農家から新規就農しました。ハウス栽培の夏秋トマトをメインに、季節の野菜を栽培しています。最近はWeb関連の仕事も始め、半農半Xの生活。
  3. 柏木智帆
    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
    1993年生まれ、お粥研究家。「おかゆ好き?嫌い?」の問いを「どのおかゆが好き?」に変えるべく活動中。お粥の研究サイト「おかゆワールド.com」運営。各種SNS、メディアにてお粥レシピ/レポ/歴史/文化などを発信中。JAPAN MENSA会員。
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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