低コストなきのこ栽培遠隔管理システム「Mushview」が販売開始

IoT対応のCo2モニタリング・換気アラートシステム「Hazaview」を提供するcynaps株式会社は、普及価格のきのこ栽培遠隔管理システム「Mushview」の販売を開始した。

Mushviewの管理画面

普及価格での販売を目指した環境管理システム


「Mushview」は、温度や湿度等のあらゆるハウス内の環境をデータ化して一元管理し、設備の遠隔制御ができるきのこ栽培環境の遠隔管理システムだ。

従来、同様の環境管理システムは数千万円~1億円以上の導入費用と月間で数十万円~数百万円の運営費用が必要だったが、cynapsは、
・最も効率的な配置でセンサーデバイスを設置することで使用するデバイスの個数を低減
・最適な費用対効果をもたらすセンサーデバイスを選択的に使用することでデバイスの単価を削減
・「Hazaview」のソフトウェアモジュールを転用することでソフトウェアとアプリの開発コストを大幅に削減
などでコストを削減し、従来比数分の1~数十分の1程度の費用で利用できるようなったという。

「Mushview」は、すでに一部農家に納入され、稼働開始済みだ。

cynapsは、「IoTシステムの開発をより簡単に、早く、安くできる社会の実現」をビジョンに、普及価格で販売できる環境管理システムの開発を進めてきた。「Mushview」の販売を通じて、農業分野のノウハウを蓄積することで、スマート農業およびアグリテックの研究開発を強化していく方針だ。

cynaps株式会社
https://www.cynaps.jp/
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  1. 田牧一郎
    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  2. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    石坂晃
    1970年生まれ。千葉大学園芸学部卒業後、九州某県の農業職公務員として野菜に関する普及指導活動や果樹に関する品種開発に従事する一方で、韓国語を独学で習得する(韓国語能力試験6級取得)。2023年に独立し、日本進出を志向する韓国企業・団体のコンサル等を行う一方、自身も韓国農業資材を輸入するビジネスを準備中。HP:https://sinkankokunogyo.blog/
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    川島礼二郎
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    堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
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