鹿児島の堀口製茶と大崎農園、輸出強化とスマート農業実装に向け事業提携

農林水産省による「GFPグローバル産地づくり推進事業」の採択を受けた、鹿児島県曾於郡大崎町の有限会社大崎農園と鹿児島志布志市の鹿児島堀口製茶有限会社は、鹿児島県大隅半島で生産される農産物の輸出強化とスマート農業の実装に向けた事業提携を締結した。

両社は、50年先・100年先の食産業の構築を目指す株式会社食農夢創、農繁期人材の産地間リレーで農業人材の安定供給を目指す株式会社シェアグリ、 データを活用した出荷予測と農業経営の高度化を支援するテラスマイル株式会社の3社のサポートを受けながら、海外市場が求める品質・コスト・ロット・規制等に対応した「グローバル産地」の形成を進める考えだ。

大崎農園の中山清隆氏(左)、 鹿児島堀口製茶の堀口大輔氏(中央)、 大崎農園の山下義仁氏(右)

GFPグローバル産地づくり推進事業とは


「GFP」(農林水産物・食品輸出プロジェクト)は、日本の農林水産物・食品の輸出に意欲的に取り組む生産者・事業者をサポートする農林水産省のプロジェクト。輸出をさらに拡大していくためには、海外から求められる品質やコストでの生産、海外の規制等に対応した産地「グローバル産地」の形成が必要になるとして、「GFPグローバル産地づくり推進事業」を進めている。

同事業では、海外市場のニーズや需要に応じたロットの確保、相手国の求める農薬規制・衛生管理などに対応した生産・加工体制を構築するための輸出事業計画の策定、事業効果の検証・改善などの取り組みについて支援を行う。


2021年度(令和3年度)「GFPグローバル産地づくり推進事業」の採択を受けた大崎農園と鹿児島堀口製茶は、One Ohsumi(大隅)でタッグを組み、事業に取り組むと同時に、農業とシェアリング事業についても連携を進めるとしている。

有限会社大崎農園


大崎農園は、ダイコン・葉ねぎ・キャベツ・サツマイモを生産する農業法人。ダイコンの生産面積は西日本最大級で、2014年にグローバルGAP認証を取得している。


鹿児島堀口製茶有限会社


鹿児島堀口製茶は、令和元年度スマート農業実証プロジェクトの採択を受けた農業法人。無人摘採機を使用した茶摘み作業やIoTセンサーを活用した農業経営の見える化など、スマート農業技術による農業生産に取り組んでいる。



事業提携の内容


  1. 大隅半島における輸出(人材・農機・設備・ワークスペース)のシェアリング・データ活用の推進。
  2. グローバル産地形成に向けたPDCA推進および情報の連携。
  3. テスト輸送・販売など輸出流通段階での連携。
  4. 計画策定、 生産・加工体制の構築、 事業効果の検証・改善での連携。
  5. 輸出に向けた機械・施設の整備、 輸出に必要な認証取得での連携。
  6. 輸出目標の達成に向けた連携。
  7. 大隅半島 One Ohsumiにおけるゆるキャラ「鋼のメンタル晃」およびYouTube「お茶わんこはがねちゃんねる」での連携。

各社の役割




有限会社大崎農園
https://osakifarm.com/
鹿児島堀口製茶有限会社
https://www.horiguchiseicha.com/
株式会社食農夢創
https://shokunoumuso.jp/
株式会社シェアグリ
https://sharagri.com/
テラスマイル株式会社
https://www.terasuma.jp/
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WRITER LIST

  1. 堀口泰子
    栄養士、食アスリートシニアインストラクター、健康・食育シニアマスター。フィットネスクラブ専属栄養士を経て独立。アスリートの食事指導や栄養サポートの他、離乳食から介護予防まで食を通じて様々な食育活動を行う。料理家としても活動し、レシピ提案、商品開発も担う。食事は楽しく、気負わず継続できる食生活を伝えることを信条とする。スポーツの現場ではジュニアの育成、競技に向き合うための心と体の成長に注力している。HP:https://eiyoushiyakko.jimdofree.com/
  2. 大槻万須美
    管理栄養士・フードスタイリスト。楽しく食べて健康に。食の大切さを伝えるため、料理教室、バレエダンサーやアスリートのパーソナル栄養サポート、レシピ・コラムの提供など幅広く活動。子どもの頃の毎年の米作り経験から、身近な食体験の重要性についても実感し、おとなと子どもの食育サポートにも力を注いでいる。
  3. 田牧一郎
    たまきいちろう。68歳。日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  4. 田中克樹
    たなかかつき。32年間の農業出版社勤務を経て、2020年末、故郷の八ヶ岳南麓に帰郷。仲間と共に農業・福祉系NPOを立ち上げ、遊休農地・耕作放棄地を再生し、心身の癒しや健康づくりにつながる有機無農薬の体験型農園づくりに取り組む。NPOでは田んぼ除草にホバークラフトを活用したスマート技術を開発中。農と風土(フード)を愛する人たち向けのブックカフェ・居酒屋を開くのが夢。
  5. 山田正美
    大阪工業大学大学院修了。福井県職員として、農業試験場研究員、専門技術員、農業技術経営課長、農林水産部技幹を経て退職。現在、日本生産者GAP協会常務理事、日本農業サポート研究所主席コンサルタント。
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