BBCドキュメンタリー番組「食の未来」、9月11日、10月30日に放送

BBCワールドニュースで放送されるBBCのドキュメンタリーシリーズ「食の未来(Follow the Food)」では、2021年11月に英国で開催される国連気候変動枠組条約第26回締約国会議(COP26)に先駆けて、2話の特別版を放送し、最前線で働く世界の食糧生産者の取り組みを紹介する。

国内では、全国のBS、ケーブルテレビなどの有料多チャンネルサービス、またはHulu、Amazon Prime Videoから視聴可能で、初回放送予定日は9月11日(土)と、10月30日(土)。

ナビゲーターは植物学者ジェームズ・ウォン

農業による温室効果ガス削減の可能性を紹介


9月11日に初回放送される第1話「フードセキュリティの取り組み」では、食糧確保の未来を調査。増加を続ける世界人口と異常気象により、貧困国だけでなく、先進国においても、食糧確保が不安定な状況に陥る可能性があり、世界の食糧安全保障は2019〜2020年の2年連続で悪化した。

BBCは、世界でいち早く閉鎖型陸上養殖システムを開始した会社の一つ、シンガポールのEco-Arkを訪れ、同国の海洋養殖場における生産量最低基準の約20倍となる年間166トンを生産するに至った仕組みを取材。また、7月に歴史的な大洪水に見舞われたドイツで、気候変動が地元農業にどのような影響を及ぼしているのかを聞いている。。

10月30日放送の第2話では、農業が温室効果ガスを大幅に減らすことができる可能性を取材。米国では、科学技術を使い、大豆やイモ、米など主食作物の光合成を40%向上させる技術のほか、二酸化炭素濃度や気温が上昇した環境での食物の成長を調べている研究所を訪問する。

「食の未来(Follow the Food)」は、コルテバ・アグリサイエンスのスポンサーにより、全世界に同時放送される。

放送情報

「食の未来」特別編 第1話 フードセキュリティの取り組み
9月11日(土) 11:30~12:00(二カ国語放送)
(再放送)
9月12日(日) 18:30~19:00(二カ国語放送)、24:30~25:00(二カ国語放送)
9月13日(月) 6:30~7:00(二カ国語放送)

「食の未来」特別編 第2話 炭素への挑戦
10月30日(土) 11:30~12:00(二カ国語放送)
(再放送)
10月31日(日) 18:30~19:00(二カ国語放送)、24:30~25:00(二カ国語放送) ほか
*放送時間は、臨時ニュースなどにより変更の可能性あり。


BBCワールドニュース
https://www.bbcworldnews-japan.com/watch/


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  1. 福田浩一
    福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
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    北島芙有子
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    柏木智帆
    米・食味鑑定士/お米ライター/ごはんソムリエ神奈川新聞の記者を経て、福島県の米農家と結婚。年間400種以上の米を試食しながら「お米の消費アップ」をライフワークに、執筆やイベント、講演活動など、お米の魅力を伝える活動を行っている。また、4歳の娘の食事やお弁当づくりを通して、食育にも目を向けている。プロフィール写真 ©杉山晃造
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    鈴木かゆ
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    田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
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