井関農機ら、「自動抑草ロボット」で環境負荷の少ない稲作を推進する取り組みを開始

株式会社権右衛門、TDK株式会社、井関農機株式会社、有機米デザイン株式会社、にかほ市の5者は、環境保全型スマート農業の構築と推進を通じて、持続可能な農業のモデル化に取り組む連携協定を締結した。

「環境保全型スマート農業」の構築を目指す


5者が締結した連携協定の内容は、秋田県にかほ市の農業生産者協力の下、自動抑草ロボット等のスマート農業技術を活用した栽培の省力化および生産性の向上を実践して、環境負荷の少ない稲作工程モデルを確立していくもの。

各者の役割は以下の通り。

株式会社権右衛門
圃場における抑草ロボットおよび環境保全型スマート農業機器の検証並びに実圃場の展開。
TDK株式会社
・環境保全型スマート農業技術を活用した環境負荷の低い稲作工程の確立。
井関農機株式会社
・環境保全型スマート農業機器および関連技術の提案。
有機米デザイン株式会社
・抑草ロボットの開発および提供
にかほ市
・にかほ市での環境保全型スマート農業の推進。

各社代表のコメント


株式会社権右衛門(代表取締役 須田貴志)

権右衛門はにかほ市で代々400年以上続く米農家でした。農業後継者不足、荒れた田んぼが増え続けている現状を解決したく、昨年、農業生産法人を設立いたしました。

今回のこの連携協定を機に、「環境保全型スマート農業のまち」を全国に発信し、若者に新しい農業の魅力を伝え、農業人口を増やし、地域のベテラン農家と一緒になってにかほ市の農業を盛り上げます。

TDK株式会社(代表取締役 会長 石黒成直)

少子高齢化や人口減少など、日本の様々な地域が抱える課題解決には地域特有の資源を生かした実効性のある具体的な施策と持続可能な地域づくりが求められています。

それは当地出身のTDK創業者である齋藤憲三が掲げた「農工一体」の熱い思いを具現化することでもあります。今回、このプロジェクトに関わっている皆さまとともに「環境保全型スマート農業」のあり方を模索し、 TDKが保有する技術、ソリューションの提供を通じ地域社会の持続的な成長実現に貢献してまいりたいと考えます。

井関農機株式会社(代表取締役社長執行役員 冨安 司郎)

当社は「食と農と大地のソリューションカンパニー」として、豊かな社会の実現を目指しています。地域社会で環境保全型スマート農業の技術を活用した栽培の省力化及び 生産性の向上を実践し、環境負荷の低い稲作工程のモデル確立のためには、各社との連携、協力が必要だと考えています。

この度の連携において、当社のスマート農業機械・スマート農業技術を用い、連携各社の皆さまとともに環境保全型スマート農業技術を構築し、にかほ市における持続可能な農業の普及拡大とその実現を目指してまいります。

有機米デザイン株式会社(代表取締役 山中大介)

日本の農業が抱えている最大の課題は、今後ますます加速する担い手の減少です。現在、国内における基幹的農業者は140万人ですが、そのうち65歳以上が7割を占めており、この10年の間、毎年約 5%少ずつ減少しています。

この課題を解決するためには、農業そのものが 若者にとって魅力的な産業となることが必要不可欠であり、その答えの一つが有機農業(環境共生型農業)であると私たちは考えています。

当社の開発するアイガモロボを通じて、秋田県にかほ市から若者が希望を持てる農業環境の実現に貢献して参ります。

にかほ市(市長 市川雄次)

この連携協定は、「地域貢献」「農業の魅力アップ」「農業者のサポート」という各社・皆様の想い・情熱が形となったものと私は考えます。日本全国の多くの市町村の中で「にかほ市」が対象地となったことは光栄であり、大きなチャンスと捉えております。

先端技術と情熱を有する各社・皆様の力をお借りして、新たな農業の手法を模索するこの取り組みを成功させ、新たなにかほ市の農業、豊かな地域社会の実現を目指して参ります。


5者はこの連携協定を通じ、農業人口の減少や高齢化、担い手不足、環境保全、食の安全性など全国の地方都市が抱える共通の課題を解決していきたい考えだ。


株式会社権右衛門
https://r.goope.jp/gonuemon5050
TDK株式会社
https://www.tdk.com/ja/index.html
井関農機株式会社
https://www.iseki.co.jp/
有機米デザイン株式会社
https://www.ymd1122.com/
にかほ市
https://www.city.nikaho.akita.jp/
SHARE

最新の記事をFacebook・メールで
簡単に読むことが出来ます。

RANKING

WRITER LIST

  1. 槇 紗加
    1998年生まれ。日本女子大卒。レモン農家になるため、大学卒業直前に小田原に移住し修行を始める。在学中は、食べチョクなど数社でマーケティングや営業を経験。その経験を活かして、農園のHPを作ったりオンライン販売を強化したりしています。将来は、レモンサワー農園を開きたい。
  2. 田牧一郎
    日本で15年間コメ作りに従事した後、アメリカに移り、精米事業、自分の名前をブランド化したコメを世界に販売。事業売却後、アメリカのコメ農家となる。同時に、種子会社・精米会社・流通業者に、生産・精米技術コンサルティングとして関わり、企業などの依頼で世界12カ国の良質米生産可能産地を訪問調査。現在は、「田牧ファームスジャパン」を設立し、直接播種やIoTを用いた稲作の実践や研究・開発を行っている。
  3. さわちん
    2児の父。あるきっかけにより農業のイメージを変えたいと考え、16年間のサラリーマン生活にピリオドを打つことを決意。2020年春、家族で田舎に移住し、新規就農を目指す。自身が「移住×就農のモデルケース」となるために、いろんな方面へ向けて奮闘中。
  4. 福田浩一
    東京農業大学農学部卒。博士(農業経済学)。大学卒業後、全国農業改良普及支援協会に在籍し、普及情報ネットワークの設計・運営、月刊誌「技術と普及」の編集などを担当(元情報部長)。2011年に株式会社日本農業サポート研究所を創業し、海外のICT利用の実証試験や農産物輸出などに関わった。主にスマート農業の実証試験やコンサルなどに携わっている。 HP:http://www.ijas.co.jp/
  5. 窪田新之助
    農業ジャーナリスト。福岡県生まれ。日本経済新聞社が主催する農業とテクノロジーをテーマにしたグローバルイベント「AG/SUM(アグサム)」プロジェクトアドバイザー、ロボットビジネスを支援するNPO法人Robizyアドバイザー。著書に『日本発「ロボットAI農業」の凄い未来』『GDP 4%の日本農業は自動車産業を超える』(いずれも講談社)など。